慶應義塾創立150年記念
「未来をひらく福澤諭吉展」
慶應義塾の創立150年を記念して、幕末明治の激動の時代を生きた思想家、福澤諭吉(1835-1901)の展覧会が東京国立博物館の表慶館・本館特別2室 始まった。展覧会の始まった1月10日は、諭吉の誕生日でもあり、慶応義塾では記念日として休業日になっている。3月8日までで、その後、福岡市美術館 2009年5月2日(土)~6月14日(日)▽大阪市立美術館 2009年8月4日(火)~9月6日(日)と巡回する。
まだ実際の展覧会を見ていないが、次のような構成になっているらしい。
第1部 あゆみだす身体 「身体」をすべての基本と考えた福澤。その身体観にそった日常生活を再現します。
第2部 かたりあう人間(じんかん) 男女、家族、そして市民的な社交。新しい社会をつくる「人間交際(society)」の思想と実践を紹介します。
第3部 ふかめゆく智徳 「独立自尊」の個人を育てるための教育活動を、福澤自身の知の形成とともにご覧いただきます。
第4部 きりひらく実業 一国の独立の基礎として奨励した「実業」。福澤門下生の地方での奮闘にも光をあてます。
第5部 わかちあう公 演説の創始、『時事新報』の創刊など、新しいメディアをとおした活動を解明します。
第6部 ひろげゆく世界 海外体験やアジアへの視点など、国際社会への取り組みを検証します。
第7部 たしかめる共感 門下生による美術コレクション 福澤に学んだ門下生らが収集した美術コレクションのほか慶應義塾ゆかりの名品。
福澤諭吉(1835-1901)は、中津藩(大分県)の下級武士の家に生まれ、大坂の適塾で蘭学を学んだ福澤は、1858年、23歳の若さで江戸に蘭学塾(のちの慶應義塾)を開きます。その後、欧米各国を3回にわたって訪問。その経験をもとに『西洋事情』を著し、さらに『学問のすゝめ』『文明論之概略』などにより、近代日本の進むべき道を提唱しました。また、当時の知識人がこぞって官職を求めたなかで、生涯、無位無冠の一市民であることを貫きました。たとえ「異端」と見られても、思ったことを堂々と述べる勇気と気品―福澤は、そのような姿勢にこそ、文明の進歩があると信じた思想家でした。
ちなみに諭吉の命日は2月3日は。雪池忌ともよばれ、上大崎の常光寺にあるお墓に香華を手向ける人々の列は、早朝から絶え間なく続く。そのほとんどは、義塾の教職員、卒業生、塾生とその父母たちである。いつの頃からか、命日のお墓参りをすると落第しないという噂が塾生たちの間に言い伝えられたことによるものとか。
- 2009/01/10更新
- 2009/01/10登録
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