ばくまつしんせんぐみ
幕末新選組
新選組の小説は数多くあれど、「永倉新八」を主人公にした小説といえばほとんどない。池波正太郎の「幕末新選組」はそんな数少ない永倉新八の物語である。
幕末に多くの志士を葬り去った新選組は、良くも悪くも華のある描かれ方をすることが多い。剛の男「近藤勇」、静かなる野獣「土方歳三」、結核の貴公子「沖田総司」などなど。彼等と比べると、永倉新八はいかにも地味である。
池波正太郎は、なぜそんな主人公を選んだのか。
それは業の深い新選組にあって、江戸っ子の粋とさわやかさを貫き通した剣士であるからのようだ。出世欲もなく、攘夷の熱におかされることもなく、ただ剣を愛し、武士としての道に生きる。そして大政奉還、鳥羽伏見の戦いを経て、明治の世になれば、それはそれで時代の流れにも逆らわずに生きていく。新選組にはめずらしく大正まで生きた剣士。そんな、江戸っ子「永倉新八」が池波正太郎は好きだったのだろう。と思う。
なんていろいろ書いてみたが、この小説、とてもさわやかで面白いです。池波正太郎ってホントに江戸っ子が好きなんだなぁ、というのが分かります。ぜひ。
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コメント (13)
最新コメント5件
2002/09/04
shachi 近藤勇っていうと、愚直、素直、朴訥、直情、田舎者....等が連想出来ますねぇ。兵(つわもの)ってのもアリです。
バスケ 新選組組長になってからの近藤勇ってあまりいい描かれ方をされませんよねー。最後もひどい死に様だし。土方歳三はその点、最後までかっこ良く描かれる。仲良し二人組なのに対照的。
バスケ 兵(つわもの)っていいですね。前半の近藤にピッタリな感じ。
2002/10/16
NYANKO 読みましたぁ。バスケさんありがとうございますー。カッコいいなぁ、永倉新八。カッコいいなぁ。
2002/10/17
バスケ おー、読んでいただけましたか!さっぱりしたカッコ良さですよね。
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