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マトリックス

The Matrix

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この世で一番イカシた映画(俺規準)。
全盛期はセリフを英語で暗誦できるくらい、
猿のようにくりかえし見てました。

この映画の凄いところは
ここ十数年の大衆娯楽・サブカルチャーの
美味しい要素を片っ端からサンプリングし
「ありそうでなかった」映像を「下世話な娯楽」
として、最もカッコいい形で再構築した点に
尽きると思う。

既に色々なところで指摘されているように、
ひとつひとつの要素を分解していくと
マトリックスそれ自体が生み出したオリジナル
なものというのはほとんど無く、
ディックなりマンガなりゲームなり香港映画なり、
様々なジャンルから
の引用がほとんどであることがわかる。

マトリックスの凄さは、
そのように引用してきた要素を
今まで誰もやらなかった形で、
しかもハリウッド映画という
世界で一番下世話かつ大衆的な表現形式で、
娯楽としての高い機能性を備えた作品として
カタチにしたところにある。

今まではカルトとしてしか成立し得なかった、
このテの表現を大衆娯楽として具現化したのは
マトリックスが最も高く評価されるべき点のひとつだ。
(口惜しいけど、アメリカ人はこういう事やらせると
世界一上手いと思う)

だから、よく言われる
「キスひとつで全てが解決するラストが最悪」
という批判は、本質的に間違っていると僕は思う。
(アレは明らかに確信犯でしょう)
あのラストがあるからこそ、マトリックは傑作なのだ。

また、僕個人がこの映画にのめりこんだ理由は
出てくる要素がイチイチ僕の世代の記憶
(カンフー、マンガ、ゲーム等低感度人間ご用達アイテム)
を直撃したところにある。
僕にとってマトリックスは、
自分と同じようなモノに影響を受けて育ち、
同じような感性を持つであろう人間によって
作られた初めての映画だったのだ。
(金銭や器材の面で比較的制作が容易な音楽では
そういう作品に出会うことはこれまでも多かったが、
映画(しかもハリウッド大作)ではマトリックスが
初めてだった。)

僕がマトリックスを観た時に最も感動したのは、
その内容以上に、
"(実際この映画を作ったヒトタチは
僕より10歳くらい年上なんだけど)、
精神的には自分と同じような世代の人間が、
表現で世界を動かした。
いよいよ僕の世代が、時代作りに参加し始めた"
ということだった。

おこがましいようだが、僕もモノ作りで
メシを食っている人間の端くれとして、
この時代作りの波に参加してやるんだと、
いつも肝に銘じている。

The Matrix

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とんち番長画像 投稿者:
とんち番長
  • 2002/12/05更新
  • 2002/09/03登録
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