生存する脳
その世界では有名人の、アントニオ・ダマシオおじさま(おいおい)の名著。原題は「デカルトの誤り」というタイトルだが、それではわかりにくいと言うことでこのタイトルになったそうだが、それでもタイトルからは内容を想像し難い(^^;
結論から言うと、我々は判断を下すときすべて感情を通して行っているのであり、感情抜きの判断・思考などというものは存在し得ない(ナンセンスだ)。ということを、脳損傷により感情を無くしてしまった患者を引き合いにだして論証しています。
ということは、ロボット君にも感情らしきものをつけてあげないと人と似たような思考(判断)はできない、ちゅーことですな。
果たしてAIBOには感情があるのか?
- 発売元: 講談社
- 価格: ¥2800
- 原題: Descart's Error:emotion, Reason, and the Human Brain
- 2003/08/15更新
- 2002/09/03登録
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コメント (15)
最新コメント5件
2003/02/16
ゆゆゆゆゆ デカルトの誤りを指摘する本は多いけど、ダマシオ氏が指摘するような仕方で彼が誤っていたかどうかはちょっと疑問。かれは、主観・客観・認識等の問題をしつこく追求しただけで、理性と感情や身体性についての関係については、そもそも彼の論点からずれているので、見当違いの批判なのでは?
shachi 批判本と捉えるのだとすれば見当違いかもしれませんが、感情論から見ると読むに足る文献かと。まぁ、理性を信じない考え方、というのもあるのでその辺まで複合されると大変なのですけどね。...身体能力からの感情起伏については日本語での読める本少ないよなぁ。...そーいえば。
ゆゆゆゆゆ とすると、原書のタイトルを採用しなくて正解だったのでは?
shachi まぁ、そういう事なんでしょうねぇ(苦笑)
2003/02/22
ゆゆゆゆゆ 感情、という概念を狭義でとらえるか、広義でとらえるかにもよりますが、少なくとも、判断を生み出すさまざまな要素のうちの1つの要素でしかない感情を取り上げ、それを中核におくのは、1つのものの見方でしかないとおもいます。歴史的には、この手の議論は、いくらでもあって、フロイトにいわせれば、人間の判断の中核は無意識だし、構造主義者にいわせれば、「構造」でしょう。また、経済学者にいわせれば、経済的な諸条件がここの判断の決定的な要素になっている、というし、ニーチェにいわせれば、権力への意思だし、デザイン論からすれば、デザインされた認知空間が重大な決定要因だし、ボードリヤールにいわせればシステムだし、メディア論からすればメディアが重要な要因だし。猿学などの進化人類学的な見地にたてば、奪い合うリソースがあるかどうかで、猿/未開部族の判断基準も行動パターンも社会構造も決定的な影響を受けるんだから、環境が重大な決定要因だし。結局、判断/思考は、さまざまな要因の組み合わせで起こるもので、その要因の一つでしかない感情というものをとりあげて、それを主たる要因として考える根拠はないとおもいます。どういう場合に、どういう解釈をすると都合がいいかという理論の有用性の問題を文脈依存ですることはできますが、個々の具体的な文脈から離れた議論に意味はないのでは?
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