栗林慧全仕事
副題は「独創的カメラでとらえた驚異の自然」。2002年度日本写真協会賞受賞作である。
超被写界深度接写レンズ---倍率の高いマクロレンズでありながら同時に無限遠レンズという、相反する性能を一つに纏めた驚くべきレンズ---を用いた昆虫写真は、正に「昆虫の視線」と言うべき光景を映し出す。
学研の図鑑「昆虫」の表紙などにも使われていたから、御存知の向きも多かろう。
彼の独特の作風には、独自の撮影機機開発が大きく寄与している。
代表作は前述の超被写界深度接写レンズだが、それ以外にも1/5000secの超高速シャッターを実現する光センサー式の自動撮影装置、地上高2mmでの撮影を可能とするロッドレンズなどを次々と開発、他人には真似のできない作風を確立した。
この写真集を見て強く感じることは「このレンズ欲しい!」である(笑)。いや、機械だけでなく腕とセンスが必要なのは判っているのだが、こんな面白い玩具を見せつけられてじっとしていられようはずもない。
......とは言え、自力で開発しようと思ったら、まずは光学機器の設計について学ばねばならないのだが。
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