テンタイカンボウ
天体観望
自分の趣味は大きく分けるとアウトドアになるのだが、何をしているかというと、もっぱら星空を眺めているだけだ。
じっと寝転がって全視野を星空だけにすれば、宇宙空間に漂う自分がいる。また流星群の夜、その中心に目を向けると、自分がとてつもないスケールで宇宙空間をその方向に飛んでいるのだと体感できる。
日のあるうちに現地へ到着し、お湯を沸かして何本かの魔法瓶に詰め、日が暮れるまで一眠りする。夜は魔法瓶の暖かな飲み物をちびちびとすすりながら夜空を堪能し、日が昇ってきたら撤収する。ただこれだけのことが無性に楽しい。
想像力の遊びでもあるので、望遠鏡やカメラなどは持たない。天体をつぶさに観察することの面白さは理解できるが、その具象性には全く興味がわかないため、自分のやっていることは天体観測ではなく天体観望とでもいうべきだろう。
星空を堪能するには、人工的な光がかなりじゃまになる。遠くに街があっても、そこから発する光が空気中のさまざまなものに反射して、夜空のコントラストは悪化してしまう。
天体観望で大切なのは(おそらく天体観測でも大切なのだろう)、そんな街明かりにじゃまされないような場所を見つけることだ。
人工的な光の発生源が近くにないことを前提に、180度以上にわたって水平線が見える場所や、多少頭を動かしたくらいでは山の稜線すら視界に入らないほど天空が見渡せる場所など、お気に入りの場所がいくつかある。
ここで、具体的にどの場所という話はしない。誰にも教えたことはないし、おそらく家人も細かい場所までは知らないだろう。そういう場所に出会うことも、天体観望の楽しみの1つだと思うからだ。
かつては非常によい場所だったのに、いつの間にか大きな街や道路ができて駄目になってしまうなど、残念なことも多いが、ここならどうかと見当を付けてその地に出かけ、思惑通りの視界があり、夜通し快適に過ごせる場所だと分かったときの喜びは大きい。
- 2009/02/06更新
- 2009/02/06登録
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コメント (3)
2009/02/06
テレスコ 全くその通りですね。現実から遊離するような、自分の体がなくなって視点だけになるような、普段の生活では経験できない何かを感じたいのかもしれません。
島崎丈太 大学生時代、テニスの合宿に菅平に行き、真夜中に車の来ない人気のない暗い道路に友人と寝そべって夜空を見上げたのを思い出しました。 星降るような夜空で、こんなに沢山の星が僕らを取り巻いているのか、と驚いたことも。 天体観望、良い言葉ですね。 30年ぶり位にこんな夜空の眺め方をしてみたくなりました。
2009/02/08
テレスコ それは素敵な思い出ですね。自分は子供の頃、広い耕作地の真ん中で寝ころんで友人と一緒に星空を眺めたのが、記憶にある最初の体験でした。
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