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マスククラブ

THE MASK CLUB

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初出は1997年から2001年にかけての連載。

この小説では、主人公が死者として設定されることで、筆者に過剰なまでの筆跡の強さを要請している。この死者はときには360度の視野を持つこともあり、欲望によって移動することも可能だがそれは目に見えないほどの小さな虫に引っかかって可能となるようなものであり、実体を持たない存在であるように思われたが実は蝶のりん紛よりも小さな実体をもつらしいことが示される。この死者が、SMパーティの開かれる部屋の空中を浮遊し、SMプレイに興じる女性の眼球に張り付き、視神経を電子の特急に乗って神経細胞の奥深くまで駆け抜け、記憶物質からのメッセージを解読する。

このような荒唐無稽な設定が結果的に、村上龍の可能性の中心であるエクリチュールの強度、粘度を持つ文体を、極限まで追求させていて、ここ数年で最も完成度の高い作品に仕上がっている。

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投稿者:
Hidex
詳細情報
  • 人名: 村上龍
  • 発売元: メディアファクトリー
  • 年(代): 2001
  • 2001/12/03登録
  • 1694クリック

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コメント (1)

2002/05/23

プラ・ヤギ 「村上龍の可能性の中心であるエクリチュールの強度、粘度を持つ文体」ってとこ、すごーく良く分かります。まったく。まったく。

つながりキーワード (3)

村上龍の2作目の小説。 何度読み返したことか。自分でも馬鹿げていると思うが、写文までしたことがある(途中で挫折したけど)。 小説なんだけど文体に詩情が満ち溢れていて、 長編の詩を読んでい...

人名・団体名村上龍

  • (ナガセ)

どこから湧いてくるのか?終わりのない執筆活動を続ける村上龍。JMM主宰。商業主義的と批判されつつも、子供のように旺盛な好奇心で、政治経済からインターネットや少年問題まで、...

ブック本2001

  • (Hidex)

今年読んだ本を振り返りたいと思います。 目標年内週3冊! ベストはなんといっても電気グルーヴ『メロン牧場--花嫁は死神』でしょう。 そのほか、今年は大きいものは読まなかったなあ。

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