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きろく 無濾過

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黒木本店(宮崎県高鍋町)が醸す芋焼酎。冬季限定で、年2回ほど出荷される。

蒸留後の原酒には原料に由来する脂分(焼酎油)が含まれており、これが品質劣化の原因となるので、通常は濾過をかけて除去する。だが、この脂分のいくらかを手作業で軽く取り除くにとどめて出荷する場合、「無濾過」と表示されることが多い(このあたり、確たる基準はなく、何をした/してないから「無濾過」と呼んでいるかは、蔵ごとにまちまちのようだ)。

この酒は、黒木本店が醸す「きろく」(写真に小さく見える通り、正式には七を三つ重ねた「喜」の旧字体に六と書く)の無濾過。無濾過なだけではなく、レギュラーの「きろく」が加水して25度で出荷されるところ、こちらは、無加水の原酒である。

さっそく湯割りにする。グラスを見ると、脂分がごってり浮かんでいる。口にした瞬間、走る衝撃。とんでもなくオイリーである。度を超えている。だがそれゆえに、飲み口のまろやかさも度を超えている。旨い。思わず、「こんなのありか…」と呟いてしまった。

間違いなく湯割りがベストの酒質だ、とは思ったのだが、いちおうロックでも飲んでみた。すると、どうだ!…驚くほどいただけなかった。とにかく苦い。苦しい。ロックでここまでよくない酒はちょっと思い出せない、ってほど。というわけで、断然湯割り推奨。

さらにびっくりしたのだが、開けて1週間もすると、あのオイリーさが薄らいでしまった。慣れただけか、とも思ったが、それだけではないと思う。ラベルにも、「変化しやすいからなるたけ早く飲んでね」みたいなことが書いてあった。開栓した瞬間から何かが変化していっているのだろう。なので、この酒は、開栓したら腰に手を当てて一気飲みして下さい。←ダメ、ゼッタイ。

きろく 無濾過

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