えぬえっちけいびーえす てづかおさむとくしゅう
NHKBS 『手塚治虫特集』
★NHKのBSで『手塚治虫特集』が放送中です。
偉大な芸術家・思想家である手塚治虫の人となりを探求でき、その作品に触れられる番組です。
★ドキュメンタリーの中で、57歳の手塚治虫が逆立ちしているシーンがありました。
手塚は、自らの幼少期を振り返って、『ひ弱な子供だった』と述懐していますが、徹夜続きの創作業に40年間も耐え抜いた事から考えても、実は体力的にはかなり恵まれていたのではないでしょうか。
★手塚は、間違いなく、人並み外れた知性の持ち主で、それは子供の頃から顕著だったはずです。
残念な事に、子供というのは、自分たちより頭のいい子供がいると、集団でそれを排除しようとするのです。
手塚がいくら体力のある子供で、強靭な意思をもっていようとも、集団で自分をいじめてくる存在に、抵抗しようもありません。
まして、時代は戦争という異常な状況の中です。
個性的な子供は、当然のようにいじめられ、いじめられる本人は、何も悪い事をしていないのに、弾劾され、悩みの連鎖に突き落とされるのです。
そういう集団の中で認められるには、何かエンターティーメント的な技量を身につける事です。
子供に好かれそうな『特技』を身につける事です。
手塚は、実際、そうやって、『マンガの神様』と呼ばれるほどの成功と、子供たちの人気を博しました。
しかし、大衆の好みというのは気まぐれなもの。
手塚も、そういった世の風潮に翻弄される運命を後に辿りました。
しかし、手塚の残した作品の普遍性は、流行に左右されない神聖なものです。
手塚は決して、現在のオタク文化の中では、人気が高い存在には思えません。
しかし、その芸術性を認めるわずかな知識人たちによって、こうしてTV番組で特集が組まれたり、マンガの代表として名が挙げられるのです。
手塚を天才、マンガの神様と、どこかの評論家が言った言葉でほめそやかすのはカンタンな事です。
しかし、今こそ、我々一人一人が、『手塚が偉大だったのは何故か?』と自分の言葉で考えで、評価を下すべきではないか、と思いました。
- 2009/02/09登録
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