ババマサタカ
馬場正尊
東京R不動産の中心人物。
建築家らしいのだが、どちらかというと前歴が博報堂というだけあって、Movement/ProjectのFacilitatorというか仕掛け人というか、そんな印象を受けている。
そんなわけで彼が設計した建築物単体に余り興味があるわけではないし(新しい郊外の家は、ミース・ファンデルローエのファンズワース邸みたいだ)し、村上春樹みたいな軽い文体も余り好みではない(村上春樹は村上春樹で好きなんだけど)のだが、渋谷青山下北みたいな大多数がお洒落とみなしている場所ではなく、余り脚光を浴びていない地区(東京東部や千葉県太平洋側)に敢えて切り込んで、そこを新しい視点で面白がって、かっこよく提示しているのが、すごく興味深く思える。
なんだか例えが変かもしれないが、自分が体感したもので言うなら、1990年代の音楽シーンにおける渋谷系みたいな感じ。作品そのものが新しいのではなく、提示の方法が目新しい、というか。そういう風に感じている。
こういうIndie精神が色々な地方でぼこぼこ生まれて拡がっていくと、面白いことになると思う。
地方における様々なまちづくりの取り組みも、「なんとかして再生させないといけない」っていう悲壮感漂う感じで「傾きかけた船を元通りにする」ことを目指すのではなくて、R不動産の精神で、「傾きかけた船から柱やら木材やらバリバリ剥がして、それで新しいかだでも舟でもつくる」っていう風にならないかな、なればいいのにな、と都市出身の地方在住者は思うのだけど。
- 商品名: 東京R不動産
- 価格: ¥1,470
- 著者: 東京R不動産
- 出版社: アスペクト
- 発売日: 2006-04-11
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佐賀県伊万里市出身。早稲田大学大学院 建築学部建築学科博士課程満期退学。1994年博報堂に入社。 大学生時代にフリーペーパーとして創刊した『A』を98年7月に光琳社出版よ...





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