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月神の統べる森で

縄文から弥生へと移り変わる頃の日本が舞台の4部作の1作目です。
自然と共生して生きていたムラ(縄文)の人々と、
海から来たクニ(弥生)の人々との諍いが描かれています。
児童書なので文章はとても読みやすく、大人でも面白く読めます。
思想的には『もののけ姫』と似たところがあるように思います。

去年経済本を読み漁る息抜きに "守り人シリーズ" を読んで和製ファンタジーに興味を持ち、その流れでこの作品を読んだのがきっかけで、古代日本について知りたいと思うようになりました。
今年に入ってからは記紀神話の現代語訳を読んだりして興味が広がり、古代出雲王朝の謎の本や神道の本なども読みすすめています。
この物語が実際に古代に生きてたひとたちを描けているかを知ることはできませんが、現代の日本人と繋がっているとは思えないような、心根に芯のあるような生き方をしていたのではないかと思います。
敗戦後のGHQ下での施策によって国家神道を基にした団結が解かれ戦意は失ったけれど、それと同時に、受け継がれてきた日本人のこころと言えるようなものも、現代に生きるひとたちは失ってしまったのだろうと思います。
今のように自分が得することばかり考える人が増えていき、あらゆるものが飽和して行き詰まってしまったようなときこそ自分の立つ足もとをよく知り、歴史に学ぶことも大事なのではないかと考えるようになりました。
贖罪も大切なことだけれど、これからは自分の産まれた国を蔑んだりせず大切に思うこころを取り戻し、自分と同じように他者や自然を大切にし、共生して生きるみちを探す方へと向かっていってほしいと、この物語を読んで思ったのです。

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itomoe
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  • 人名: たつみや章
  • 2009/03/19登録
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