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白水社が贈る「世界の文学」新シリーズ

エクス・リブリス EX LIBRIS

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・・・以前、文芸誌の仕事で、各社のガイブン担当編集者に取材をしたことがあります。その時、皆さん口を揃えていたのが「海外文学読者のコア層は三千人」という現状認識。しかし、高年齢化が想定されるコア層のうち、確実に毎年百人くらいがあの世に旅立たれておられましょう。

白水社が、海外文学の新シリーズ「エクス・リブリス」の刊行を始めた。初回配本は、1949年ミュンヘン生まれの米作家デニス・ジョンソンの92年作品『ジーザス・サン』。そこに収められた11の短編は多くの読者に衝撃をあたえ、世紀末アメリカを代表する作品として誰もが名をあげる一冊らしい。

ジミ・ヘンドリックスのギターに啓発されて創作を始めたという彼については、こちらに、「ホームレス・アンド・ハイ」(「ニューヨーカー」誌2002年4月22・29日合併号)と題するエセーを本書の訳者・柴田元幸さんが訳出している。また、書店で配布されている「《エクス・リブリス》通信」Vol.1 デニス・ジョンソン特集も、PDFでアップされている。

シリーズ名の「エクス・リブリス」とは、“蔵書票” の意。全体のコンセプトは今のところあまり明確に見えてこないが、白水社だから期待しよう。4月上旬に予定されている第2回配本はポール・トーディ、英国で40万部を記録した処女長篇『イエメンで鮭釣りを』である。

いつの頃からか、タブロイド判4ページの「出版ダイジェスト 白水社の本棚」(隔月刊)が届くようになった。同社とのおつき合いは高校時代にフランス語を学び始めて以来だから、最新号が144号ということは創刊からなのかもしれない。

新刊の紹介などほぼPRだが、表1のエセーはそれなりに読みごたえがある。各シャトーでワインを試飲しながら走るという、メドックマラソンもここで知った(2007年12月・2008年1月号)。このキーワードの冒頭は、今号に掲載されている豊﨑由美さんの「『ガイブン仲間』をふやすには?」から引用したものだ。

サイトにもアップされているし、メルマガ登録もしているが、印刷物やプリントアウトしたもののほうがやはり読みやすい。写植を切り貼りし、トレスコで写真のアタリをとり、OASYSの10インチフロッピーを見たことがある世代なのだから仕方がない(笑)。

それにしても、3000人!? 彼女と同様に大学時代のアルバイトで少しばかり “オトナ買い” をできるようになってから、新潮社の「現代世界の文学」や国書刊行会の「世界幻想文学大系」「バベルの図書館」「文学の冒険」などを読み継いだ。のちに、スーパーエディター安原顯に「おぬしは、ほんとうに文学青年だな」と揶揄されて・・・嬉。

そんな私も “青年” とはほど遠い年齢となった。読書量も減った。求む、ガイブン仲間! それにしても、ミステリチャンネルの「闘うベストテン」を仕切るトヨザキ社長が私より年下とは知らなかった。

エクス・リブリス EX LIBRIS

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四月の旅人
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  • 商品名: ジーザス・サン (エクス・リブリス)
  • 価格: ¥1,890
  • 著者: デニス ジョンソン
  • 出版社: 白水社
  • 発売日: 2009-03
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