アドルフに告ぐ/手塚治虫
巨匠手塚治虫の代表作のひとつ。
アドルフヒトラーと2人のアドルフという少年が主人公。第二次世界大戦中の日本とドイツを舞台として、「アドルフヒトラーはユダヤ人であった」という文書を巡って様々な人間が交錯する。
とにかくこの作品を読んでまず言えるのがストーリーの組立ての見事さ。起こる全ての事象が伏線といっていいくらい練りに練られている。全4巻を一気に読んでいくうちに絡まっていた糸がどんどんほどけていくかわりに人間関係は次第にもつれていく。人種や民族の血について深く考えさせられるなんともやりきれない終わり方。手塚ファンでこの作品を読んでいない人はよもやいないとは思うが、もしいるのであれば強力に読むべき。
それにしてもすこぶる多作。しかしその方向性は様々。しかも全てが名作で駄作なし。やっぱり手塚治虫は次元が違うとつくづく。
- 2005/02/27更新
- 2002/09/16登録
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