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農で起業する!―脱サラ農業のススメ

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当時28歳、外資系サラリーマンが宮崎県の農村で農業を始める話。
現在、果樹100アール、畑作30アールの専業農家、妻子持ち。

読んでみて、さすが元外資系。行動力があると感心させられる。

テレビで村ごと引っ越す村があると見るや、104に電話してその村の役場を調べる。
役場に電話をし、農機具付きで売ってくれる家を探したいと伝え、
役場に行き、その物件地図と、農家について教えてくれる人を教えてもらう。
そして飲み屋で待ち合わせをし、その日の夜にはその先生にいろいろ聞いたという。

脱帽です。他、農業への機器、データの導入方法もきちんとまとまっていて、農家の人も見習うべきところがあるんだろうな(あくまで推測ですが)と思わせる一冊でした。理系の人の文章らしく、読みすすめやすい文章でした。おすすめです。

一番心をうたれた文章は、「どんな仕事でも我慢しなくていい産業というのは世の中にはない。

何かは我慢しなければならない。自分が何を我慢するかを決めさえすれば、
年収1000万だったら、これで妻子は路頭に迷わさない自信がついた。」という所でした。

そして、この本の印象的なエピソードを一つ紹介。(p213)
→毎年、10アール分の餅性の香り米を作る。除草を3回、全部で15日費やす。
刈り込みは機械で行なうので1時間、干し竿を組み立てて干して1時間、脱穀
するには早いと判断し、筆者はその後、お祭りにでかけた。
 
その時まで明日の天気は晴れだったが、祭りから帰ってくると
一転天気は雨に変わっていた。それを聞いた杉山さんは、着替えて、
日中干した稲をハウスに急いで移した。何度も何度もビニールハウスに
移した。

焼酎がたっぷり入っていた友人は、掛干ししたままだった。
その掛干ししたままの稲は、翌日の雨に濡れ、泥酔の中に倒れ、
発芽し、堆肥化する運命にある。
ちょっとの油断と判断ミスで一年の苦労を無に帰すこともまれでない。


以上のようなリスクもあると筆者は言う。
同時にそのようなリスクがある農家を、1日体験などという
「おままごと」で判断してもらいたくないとも書いてある。

体験は、生産性も効率も時間の制約も何も感じなくて良い
無責任なので楽しいかもしれないが、農家の現状、生き方を
反映したものではない。

もう少し消費者も現実を直視すべきである。と
ここのエピソードを使い、筆者は言っている。(2009.4.26追記)


次に書いておきたいのが、この人とその周辺の人が考える
「地域通貨」について(p199)=新結い制度

提案1
お金を貸すと利子がつくという制度をやめて、
金(きん)にすればいいのではないか

提案2
持っていても増えない、貸しても利子はつかない
有効期限を2年の地域通貨を町内で発行する。

そしてメンバーで平等に配分する。

交換可能な労働、農機のリース、種苗、技術資産を
労働一単位とする。(個々人の生産性の違いは見込まない)

普通社会の通貨、農産物とは交換できない。
駆け込み使用を避けるため、月々の使用量を決める。
期限が失効したら 「バージョン2」を発行する。

このような取り組みをして、新人就農者を巻き込み、
労働と機材の弾力的共有化が出来、就農促進にも
なるのではないかと筆者は言う。


以下は自分のためのメモ。(ちょっとした更新で更新していきます。長くなりすぎました)

これを読んでいるうちに、農業をしている妻の祖父にいろいろ聞いてみたくなった。
義祖父も農家を一人で大きくしてきた人だけに、
「m01122君。本に簡単そうに書いてあるけど、データだけじゃ説明出来ないこともあるんだよ。」なんて言われそうですが、ぜひ祖父が現役を引退する前に、経験値を後世に伝えてもらうためにいろいろ聞いておこう。

聞くために農業の事を勉強しておこう。
この前は10アールがどのくらいの広さかを聞いた。
→1アールは30坪。一坪は2畳。1町歩は3000坪 
  by祖父 (2009.4.26追記)

秋の収穫時期に、稲が倒れるのは肥料のやりすぎと聞きましたが
→土を購入する際に三栄養素(窒素・リン酸・カリウム、植物に
  必要な栄養)が 袋に書いてあるので、それを見て購入します。
  大抵、悪さをするのは窒素なので、その植物に必要な窒素の
  %を見て使用します。その値が育てているものと合わないと
  稲が倒れたり、育たなかったりします。 by祖父(2009.4.26追記)

この本を読んで思い出したのが、
・農家の友人が真面目な顔して、
「事業を拡張したいから、今すぐ妻をつれて実家に帰って来て
ほしい。 そして俺と米と野菜と牛を育てよう。年収1000万は
俺が保障するから」と誘ってくれた事を思い出す。

友人の頑張りからか、去年、米で大臣賞をもらっていた。
その頃から、農業にも興味が出てきたが、もう最近では派遣切りに
あった人がその道に進んでいるようで、今はその人たちに任せたいと
思う。

今後、フィリピンの方々が福祉・介護の領域に浸透し、
相談員の仕事も、外国人に侵食されはじめたら、転職を
考えたいと思う。それまで農家は横目に、とりあえず
福祉を頑張りたいと思う。

メモ
→経営のベストミックス=経営管理40:マーケティング40:ものづくり20

→田舎と呼ばれる共同体の利益は、プライバシーなど個人の利益に優先される

→今年の作は、来年は、日本中の市場にどう品物を分散して平均単価を
高めていくか、頂点培養で育種をどうスピードアップしたか、
普通200円の廃鶏をいかにして1000円まで付加価値をつけるか

→筆者は世襲に頼らない後継者への経営委譲はなるか

→農水省がお金を使うなら、あるべき絵を描き、研究開発費に多くの資金を配分、地方行政にもそのように要請する。
  肥料メーカー、計測器メーカーにその方向にあった計器の開発を依頼する。
  試行栽培と報告にリスク補填を行なう。
  青色申告を自分で行なうようにする。

→QC・QA活動とは、品質管理、品質保証活動の事である。

→PERTとは、生産工程をバラバラの作業要素に分解し、各要素を合理化して
 最短の作業を再構成することにより工程管理と時間短縮、出荷までの
 日程管理をしようとするものである。

→ぶどうづくりをすると決まってから、ぶどうに関する本を全て読みあさっった。
  あとは実際に行なってみて、回りの農園の人、農協の技術員、
  農業試験場、大学に聞くようにした。(情報源3分の1)

→参考書として『岡山の果樹』を読んでいる。月間入ってくる情報を要点にまとめ
  エクセルに予備登録し、翌年から反映させる。(情報源3分の1)

→自分の予算と足で稼ぐ、研修視察を行なう。ライバル農園と
  かぶらないように他県に出かける。

→標準作業手順(SOP)を作る。サービスの最低基準を作る。

→ぶどう農園のロゴマークを作る。自分の努力はロゴマークに貯められる。

→観光農園というお宝。生産物への情熱なしに販売するシステムに
  乗ってはいけない。自分で売らなきゃならない。

→収益性改善の第1歩は見積もりを取って価格交渉すること

→予測と結果がずれる原因を知る事が重要。
  そのためにはシュミレーションを行なう


  

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  • 2011/08/01更新
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