メイタンテイノオキテ
名探偵の掟
今から10年も前に刊行された短編集を買うことになったのは、テレビドラマ化されて話題になったからではなく「電車の中で手軽に本が読みたくなったから」という、至極単純なものだった。ドラマ化の話は別のところでなんとなく聞いてはいたが、その当時は原作を意識していなかったので、本書を読み始めてから「ああ、これがあのとき言ってた最近ドラマ化された東野圭吾の小説ってやつか」と思い出したくらいだ。ついでに、そのときの話し相手がドラマ化されたほうについて言っていたことも思い出したが、まあそれは仕方がないよな。と、敢えて詳細は伏せておこう。
名探偵とオトボケ警部の推理劇、というのは表向きで、実は「推理小説世界」を客観的に見ている探偵役と警部役が「まったくこれだからイマドキの推理小説は」とボヤく、シニカルな小説である。
かなり昔、イギリスの名優マイケル・ケインがシャーロック・ホームズ役を演じていて、実は彼の推理は裏でワトスンがしていたという映画があったが(今調べたら88年の"Without a Clue"/邦題:迷探偵シャーロック・ホームズ/最後の冒険と判明)、それ以上に別の意味で「読者に訴えかけてくる小説」というのは、結構面白いと思った。10年前の作品でもここまで楽しめるということは、ひょっとしたら東野圭吾のコメディ作品は肌に合うのかもしれない。
- 商品名: 名探偵の掟 (講談社文庫)
- 価格: ¥620
- 著者: 東野 圭吾
- 出版社: 講談社
- 発売日: 1999-07
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コメント (2)
2009/05/01
la table ふふふ。このクールのドラマ、これだけは観ようと思っています。TRICK枠と言われる深夜枠で、コアなファンがついて後押ししていきそうです。原作にはまだ手が届いていませんが、読むのを楽しみにしてます(^^)東野作品、大人気ですねぇ。
BRAVO30000W! 東野作品って結構映画化・ドラマ化されてるもの多いですよね。わからないではないです。作り込む余白があるような気がしてしまうところが。そこが罠だと思うんですけどね(笑)
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