皆で協力して疫病を封じる防疫ボードゲーム「パンデミック」
このタイミングでの登録は些か不謹慎にも思えるが、お赦しを。
パンデミックは2007年に発売され、去年末頃〜今年にかけて人気沸騰したボードゲームである。他プレイヤーとの対戦を基本とするボードゲームの中では珍しく、プレイヤー全員が協力して勝利を目指す協調型ゲームで、世界中に大流行する4種類の疫病を鎮めるのが目的。
病とその治療に関するルールは極めて抽象化/簡略化されており、ゲームの進行はかなり軽い。慣れれば30分程度で1ゲームが終わってしまうだろう。
しかしゲームバランスはシビアで決して軽いゲームではなく、また病の拡散表現はかなりリアルであり「パンデミック(世界的流行病)」というものの恐しさを伝えるに充分すぎるものを有している。
最初、ゲームはいくつかの地域に「エピデミック(局所的大流行)」が発生した状況からスタートする。ゲーム進行とともに、各地に疫病が少しづつ蔓延してゆくが、1地域の感染者数が閾値を越えると、病は急速に周辺地域へ広がる──アウトブレイクである。
アウトブレイクの結果として周辺地域でも連鎖的に閾値を越えてアウトブレイクが広がる場合すらある。全部で8回のアウトブレイクが発生すれば人類は滅亡する。
またゲームの進行途上で数回、エピデミックが発生する場合がある。ある1地域で制限一杯の感染者が出現(既に感染が生じていた場合は自動的にアウトブレイク!)、また既に患者の確認された地域で新たな感染者の増加が加速。多くの場合ではこれがアウトブレイクの引き金となる。
ゆっくりした展開に油断するといつの間にかアウトブレイク寸前の地域が広がり、一気に滅亡へと走る──そんなパンデミックの恐しさを目のあたりにできる疫学ゲーム。
単純にゲームとしての面白さは勿論のこと、どうも病に対する気構えの足りない日本人のための教材としても効果的ではなかろうか。国税で妙なカードゲーム配布するぐらいならパンデミックを1万セットぐらい各学校にでも配布してみるというのはどうか。
「皆で協力して疫病を封じる防疫ボードゲーム「パンデミック」」を検索
このキーワードを共有する
-
メイン
つながりキーワード (2)
Pandemic
- (くの)
はい、タイムリーネタなボードゲームですよ。 このゲームにはプレイヤー同士の対立がありません。 つまり誰が勝った、負けたというものがないんですね。 プレイヤーは医者、科学...
本邦初の疫学小説「エピデミック」
- (芹沢文書)
疫学とは、読んで字の如く疫病に関する学問である。医学と違って病を治すための学問ではなく、微生物学のような病原体を研究する学問でもない。ただ「疫病が伝染する原因を探り、流行...





Pandemic
木のおもちゃ
LaQ


