クーロンズゲート
最高にして最低の3Dアドヴェンチャーゲーム。
今や伝説の魔窟、九龍城砦跡の不法建築物群の混沌を再現すべく過剰なまでに作りこまれた3D(中には折り重なるオブジェクトに隠されて全く見えないものも)は見るものを圧倒する。
敢えてリアルなキャラクターに拘らず、人形的に表現されたキャラクターと相俟って、街は一層不気味さを増す。
それほどまでに作りこまれた世界ながら、ゲームシステムは極めて簡素(物足りないほどに)。
街中の移動は地点同士を滑らかなムービーで繋ぐウォークスルーで、前述の作りこみにより何度見ても見飽きぬほどではあるが、移動に時間がかかるため長い距離を歩く時などは少々うんざりする。
街中で一通り情報を収集するとダンジョン(鬼律と呼ばれる化け物が出現する為、普段は閉鎖されている)の扉が開き、リアルタイム3Dダンジョンに潜る。ここをくまなく探索し、鬼律を一掃するとクリアである。
戦闘は少々変わったシステムであり最初は新鮮さと戸惑いを覚えるかもしれないが、実のところ単純なターン制のじゃんけんのようなもので、全体に単調である。
また、事前の情報収集は分岐の無い完全一本道のフラグ立てであり、つまるところ順に話を聞き続けるだけで、何れも慣れると苦痛にすら感じてくる。
それでも尚、本作は傑作と言える。上辺だけではない、鬼気迫る作り込みの執念は他の追随を許さない。
本作はPlayStationのごく初期に発表され、注目を集めたが、その後の開発の遅れから話題性を失い、発売された頃にはすっかり忘れ去られていた。
だが、それを嘆くまい。期日を守る為に手を抜き、凡作に落ちるよりは満足の行くまで制作し、セールス的に失敗を見たほうが創り手にとっても買い手にとっても幸福であろうというものだ。
関連URLは当時の公式サイトのようだ。
他にhttp://www.aba.ne.jp/...のレビューが詳しいので参考とされたい。
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