こさんじ
『小三治』
柳家小三治師匠のドキュメンタリー映画。
小三治師匠の高座姿はまだ見たことが無いのだけれども、
記録された映像でもパッと見て真っ先に思い浮かぶのが「美しい」という言葉。
なんでこの人はこんなにも凛としているのか。
たぶん、内に美学というものを抱いている人だから。
いまどき「美学」などと、なんと流行らない。
別に御本人がそういうことを云っている訳では無いです。
でも何事につけ、言葉の端々から芯のとおったものを感じる。
そういう姿勢がたぶん美しさとして表出してきているのだろうと思う。
鈴本の舞台にグランドピアノを持ち込んで歌を歌っているシーンがあって、
その師匠の声を聴いたらものすごく泣けてしまった。
声ってすごい。
それが歌になると本当に、そこで服を脱ぐより赤裸々だ。
「名前が人を偉くする訳では無い」
「その人がそう思われるようなことをしてきてるから"いい名前だ"って思うんでしょう」
「俺はプレイヤーには向いてないよ…」
「教えることは何も無い。ただ見ているだけでいい」
「見ていればわかる」ということは実は皆が思っているよりも多いと、私も思います。
作中師匠がスキーをしているシーンがあるのですが、
私なんかよりよほどキレイに滑っておられました……。
- 2009/05/17登録
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