せいきまつのぷろやきゅう
世紀末のプロ野球
82年に文芸誌「海」でデビューした女流野球評論家,草野進(しん)がほとんど唯一残している単行本でプロ野球評論。いま読んでもそれなりに面白い。
勝ち負けや作戦の善し悪しという従来の視点ではなく,選手の肉体の躍動感やプレーのディテールにこだわった評論スタイルと女性っぽくない論理的で透徹な文体はすごく新鮮だった。
草野進のスタイルは,その後のスポーツ・ライティング(とくにNumber系)に大きな影響を与えたと思う。日本のスポーツ・ノンフィクションは,山際淳司が作り,この人が方向性を決めたとすら思う。
実は,草野進の正体は前東大総長で評論家の蓮實重彦(はすみしげひこ)。海の編集者だった安原顕と蓮實がでっち上げた人物だったようだ。そりゃ,女性っぽくないよなぁ。
関係者はみ~んな正体を知っていたらしいが,当時純真な(笑)高校生だったオレはすっかり騙されていました。
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- 2005/08/17更新
- 2001/12/05登録
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