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ソウタイセイリロン / シフォンシュギ

相対性理論 / シフォン主義

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今日、日本のインディーズ・ポップ・ミュージックに興味があってこのバンドの名前を知らないという人は多分いないでしょう。ちなみに僕はこの作品がCD-Rで出回り始めたころ、「シフォン主義」がバンド名で、「相対性理論」がアルバム名だと思っていました。

「資本主義ってもう限界じゃない?いや、だからこそ敢えて今『資本論』を読み返すべきなんじゃないか?」なんて発想とはまるで無縁の「『資本主義』より、『シフォン主義』の方がなんか面白くね?」みたいな言語感覚というかネーミング・センスがあざやかだなぁぐらいにしか当時思ってなく、のちに『ハイファイ新書』がリリースされて人気が爆発しようと、まともに音楽として正面から向き合うということはしてこなかったのですが、今回『STUDIO VOICE』の特集で菊地成孔が相対性理論にインタビューという話を聴き(あとから「つうか巻頭特集が相対性理論だよ」と聴いてビックリみたいな)、これはいよいよ無視できないことになってきたなと。(ちなみに「地獄先生」のPV撮ってるの冨永昌敬監督なんですよねー。ずっきゅ〜ん)

で、とりあえず2作とも手に入れまして、まず順番通り『シフォン主義』から聴いてみたのですが、やっばいっすねえこれ。冒頭「スマトラ警備隊」のライトなビジュアル系ロック・サウンド(BOOWY系譜のGLAYとか歌謡センスのある連中の作る音楽?)に、それこそどことなくカヒミ・カリィを彷彿とさせる、決して「俗にいう優れたボーカリスト」だとは言えないが妙に存在感のある(あと直感的に、この人はルックスも可愛いのだろうと思わせるとことか)、やくしまるえつこのスウィート・ヴォイスによる脱力系ボーカルがのることによって強烈な異化効果がもたらされ、なんじゃこりゃと戸惑っているところに見計らったように飛び出す「太平洋、大西洋、ここ一体何平洋なのよ」なるフレーズにぶっ飛ばされ、1曲聴いただけで「こういうものこそ、本当のポスト・ロックと呼ぶべきなんじゃないか」とか適当なことを思いながら、完全にあなた達の虜になってしまいました。

とは言え、ここでちょっと冷静になり、1曲まぐれで良いのかなと思ったら、結局収録されてる5曲全部良いわけですよ。これには参りましたね。なんかJ-POP聴いて心底「やられた〜!」って感じになったのは2年前にPerfumeの「Twinkle Snow Powdery Snow」のPV観て以来だったので、「今、相対性理論とか言ってるの遅いよ!」と突っ込まれ馬鹿にされようがおかまいなしに敢えて今、相対性理論支持とか言ってみることにしました。このあと件の『SV』、『本人 vol.10』の記事(「私の愛した音楽」。このセレクトを見て、今ままで謎だった部分が大部払拭できたような気がします。対バン相手に何故に灰野敬二?とかね)を読んで、どちらかと言うとバンドより「やくしまるえつこ」個人が気になってきてるのですが、まだ聴いてない『ハイファイ新書』と合わせてその話はまた別のキーワードで…。

追記
先日観たライブの感想を日記にアップしましたのでお暇な方は是非。

http://www.kanshin.com/diary/1938043

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投稿者:
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  • 2009/09/12更新
  • 2009/06/15登録
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