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えほん寄席

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噺家の口跡・仕草の向こうに,聴き手がそれぞれの景色を思い浮かべる。その想像力こそが落語の魅力だという考え方に大きく頷く一方で,その想像力を超える映像に出会う喜びもまたあるものでして。

童話や絵本の話を,オリジナルの絵と読み手の語りで紹介するNHKの子供向けアニメ番組「てれび絵本」。その中に落語の噺を取り上げる「えほん寄席」があります。高座では数十分かけて語られる噺を5分に凝縮。噺・噺家・画家,それぞれの魅力が相乗効果となって重なり,耳だけでなく目でも楽しめます。

注目するきっかけとなったのは,語り:柳家さん喬,絵:水木しげるによる「死神」。さん喬師匠の低く抑えた口跡はもちろんですが,やはりこの根多にはこの人しか考えられない水木しげるの絵が素晴らしい。死神の造形,蝋燭の灯火を移そうとする主人公の形相,ヘタしたら,生の高座でこの噺を聞いた時に引きずられかねない。他にも「蜘蛛駕籠」(語り:柳家権太楼,絵:しりあがり寿),「黄金の大黒」(語り:柳家権太楼,絵:水森亜土)など,面白い組み合わせ多々。

また,噺・噺家・画家の相乗効果とは言ったものの,テレビであるだけにアニメーションの力も見逃せず(手がけているのはアニメーション作家,彦すけあ)。絵のオリジナリティを強調した動きが楽しく,五月女ケイ子画「粗忽長屋」 に登場するあのコンビの身体動作は,そりゃ粗忽だろうという可笑しみでいっぱい。

現在,毎週金曜日に再放送中。またDVDも発売されています。

・NHK:「てれび絵本

えほん寄席

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Tizit画像 投稿者:
Tizit

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