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関 曠野「所得への権利」という思想

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本がないので、ホームページの紹介です。
「所得への権利」という思想
社会的な実験をきっと容易にする、
というお話。

関 曠野氏の講演より。

「所得は雇用によってしか得られないもの
 という考え方は日本の世論の中に深く根を張っています」

「雇用による以外に富を分配できなかった
 過去の時代の発想という点では
 自民党も共産党も似たようなもので、
 だから口をそろえて「雇用を守れ」と騒ぐ」

「時代が要請しているのは「雇用を守れ」というスローガン
 ではなく、「所得への権利」という思想なのです」

目からウロコ。
社会の根本的な矛盾を解決できる思想なのかな?

でも、そんな財源、どこにあるのでしょう?
財源改革はどうすればいいのでしょう?

「財源の問題は一切心配する必要はないんです。パブリック・カレンシーでやりますから。しかし、これは紙幣を勝手気ままにじゃんじゃん刷ってばらまくということじゃない」

パブリック・カレンシー、公共通貨。

「基礎所得が保障されたら、ビジネスはやらずに
 芸術や学問や文化活動に携わる、
 そうした人たちがいっぱい出てきて、どこに問題がありますか」

「そういう人たちは購買力で経済に貢献してくれればいいんです。
 そういう文化で社会に貢献する人々こそ真の国力を作り上げるでありましょう」

経済に貢献!それは企業も喜ぶ方法ということ。
内需開拓/地産地消/自産自消/半自給自足の気運も高まりつつあるけれど
生活防衛にとどまらない、その先の社会が見えてくる?

「有能でバリバリ働く人が環境を破壊し
 社会の存続を危うくしている、それが現代という時代です(会場笑い)」

偽善さえも行わない企業は、今後も淘汰されるべきですが
社会貢献の対価は、単一のお金ではなくなっていく?

「ベーシック・インカムは資本を
 個人という究極の単位にまで徹底的に分散させ、
 それによって経済を安定させるもの」

資本が個人へ分散し、投資・回収も可能な自由。
商業主義ではコストが合わなかった事業の育成にも
個人が参画できる民主主義? 個人資本の均等配布?

もっと面白いのはここからです。

「マネーは切符のようなもの、経済生活に参加して
 社会から排除されないための切符なのです」

「これを逆に言えば、現代の「貧困」とは
 たんにビンボーということではなくて、
 社会から排除され人間として否認されていることなのです」

「マネーとは何か神秘的な力を発揮する力や特権の源泉と思う、
 そういう発想は根本的に間違っています。
 結局マネーを価値を保蔵する手段とみなすこと自体が
 呪物崇拝なのです」

他の人よりも幸福でありたい、成功しなければ意味がない、
自分だけが自由を謳歌したい。自由の国アメリカ。
いつまでもスラム化放置の国アメリカ。好きですか?


「連邦準備銀行を廃止せよ、ベーシック・インカムを実施せよ、
 という議論は、少なくともオンライン・メディアでは
 すでにありふれたものになっています」

暗殺もありふれたものとなっていますが。

「そしてアメリカ人は、アメリカで最初に
 ベーシック・インカムの実現を訴えたのは
 公民権運動の偉大な指導者マーチン・ルーサー・キング牧師
 であったことを思い起こしています」

ノースダコタ銀行という
州立の銀行もあるそうです。反グローバリズム。

「現代はもう右翼か左翼かの時代ではないということです。
 全く別の焦点が生じているのです」

「所得は雇用によってのみ生じるものなのか、
 それとも人間の基本的な自然権、
 ナチュラルライツに属するのかという焦点です」

「働かないで所得をもらうのはおかしいと言う人たちはね、
 お金というものを「報い」だと思っているんですよ。
 報い。辛い苦しいことに耐えてね(会場笑い)、
 その報いとしてお金を授かるという」

「人生は辛い、悲しいものと思っている人たち。
 人生は楽しむべきものと考えない人たち」

このあたりは「文化的遺産の相続人」という視点が
頭をスッキリさせてくれます。

「社会信用論を「要するにおカネのばら撒きだ」と
 誤解して受け取って、そんなことをやると
 暴走インフレが起きると心配する人がいます」

大きい政府にそんなことを許すなんて、
気持ち悪い!信用できない!
という方もたくさんいることでしょう。

でも「インフレは起きない」
循環型経済のコントロールがもし可能だとしたら?

「ベーシック・インカムが月50万円では
 インフレになっちゃうし、
 月1万じゃ経済循環の支えになる役目を果たさない、
 やはりどこかに目安があるだろうと思います」

ともありましたが、とにかく
無理に働く必要が「半分」なくなったら、
社会は20世紀までとは異なる方向へ進化することを
信じたいという気持ちになりました。

「その結果、じゃんじゃか公共事業をやると、
 すぐに物価に響いてくることになります。
 そうなると、公共事業のあり方について
 人民はきわめて敏感になるのではないでしょうか」

そして地方再生の問題

「ベーシック・インカムを実施する際には
 首都圏を5年くらい所得保証の対象からはずしたら
 どうだろうと(会場笑い)」

「そうすれば、地方に行けば基礎所得が保証されるというので、
 首都圏に集中している人口、
 とくに若年層がどっと地方に移動して、
 自動的に人返しができる」

さらば東京 w 戻りたいとは思わなくなるかな?
時々行ければいいですもんね。

「文明の転換のためには、無数の無名の人々が
 草の根レベルで試行錯誤して新しい生き方を模索する
 ことが必要でしょう」

「そしてベーシック・インカムは、そうした人々が
 いろいろな実験を試みることを容易にします。
 失敗や挫折を恐れない生き方を可能にします。」

年齢にも性別にも関係なく
再チャレンジが可能な社会に優る社会なんて、ないですよね。
それがリアルな自由だと思います。

「ベーシック・インカムというと、
 雇用や所得をめぐる不安がなくなるという
 その福祉効果に我々は気をとられがちなのですが、
 社会的な実験が容易になることに
 その最も重要な意義があることを強調しておきたいと思います」

「社会信用論を実行して損をする人は誰もいないのです。
 個人も家庭も企業も国家も、みんな得をします」

「まあ銀行だけは損をするかもしれません。
 しかし銀行だって恐慌で破産するよりは
 堅実な地域銀行として生き延びた方がましでしょう」

生まれ変わってほしいですね、銀行業。

関 曠野「所得への権利」という思想

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downshifter*
詳細情報
  • 人名: 関 曠野
  • 団体名: ベーシックインカム・実現を探る会
  • 地域:
  • 2009/06/21更新
  • 2009/06/21登録
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