いのうもののけろく
稲生物怪録
平田篤胤の刊本のタイトルであるが、1749年に現在の広島県三次市で当時16歳の稲生平太郎少年が体験した話を一般的に「稲生物怪録」と称している。
篤胤の刊本のほかにも平太郎自身からの聞書の写本や絵巻が数多く残されているほか、江戸期の随筆の幾つかでも言及されている。この物語の特徴としては、体験者自身の実在がはっきりしていることと、一ヶ月間という長期にわたって多種多様な妖怪や怪異が続くことである。日本最大の妖怪物語と言われる所以である。
明治期には講談として人気を博したほか、巌谷小波、泉鏡花、稲垣足穂といった作家によって作品化されている。
絵も楽しめるということで谷川健一編『稲生物怪録絵巻』(小学館)がおすすめ。
- 2002/09/29登録
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