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NEWS FROM NOWHERE 1890 WILLIAM MORRIS

ユートピアだより ウィリアム・モリス

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「ユートピアだより 」(岩波文庫 白 201-1)を全部読みました。
19世紀末の英国紳士が描いた、社会諷刺たっぷりの、牧歌的ユートピア小説。
でも、これはディストピアじゃない、とっても明るいユートピアのイメージでした。

たぶん21世紀?、英国は、全体が大きな庭園のような理想郷になっています。
社会主義革命闘争(流血)の後に、勝ち取られた世界。
そこでは、ただ人間らしい営みが、美しい理想のあるべき様として尊ばれています。

醜悪な産業機械や商業施設が幅をきかせた風景は、どうやら見た目の趣味で全否定され・・・。
生活を支える高度な機械設備は、すべて芸術的に美しく、自然の景観と調和するように、デザインし直されたようです。

多くの人々が都市を脱出し、田園生活を選んでいます。その大移動の内で、学者や芸術家といった知的リーダーが大活躍して、非商業主義的な大発展を、美とともに成し遂げていった時代を経て・・・今は男女ともに皆マッスルで美しい輝きに満ちていて、みすぼらしい人やお金に卑しい人は全く見かけもしない世界になっています。(このプロセスが、いちばん面白かったところ)

しかし、チップを埋め込まれて飼い慣らされているわけではなく、彼らは、過去の醜悪な歴史を語るときに、怒りの感情をあらわしたりします。そうした、頭の悪い先人たちの歴史を学んだうえで(批判というより理解不能という感じ/女性たちは哀れんでいました)、大自然と共に生きる暮らしを見直し、些細な美にさえ目覚め、心からエコ生活を楽しむことの素晴らしさを謳歌しているのです。

この田園社会で、人々の仕事は、それぞれが好きな体験を楽しむために選んでいるのですが、お客様との会話やちょっとしたやりとりを楽しみたい人は店番もしますし、適度にからだを動かしてぐっすり眠りたい人は、農作業などの肉体労働を朗らかに求めます。料理ができない人はほぼいません。来客との会話や食事は、イベントのような楽しみのひとつで、皆人柄も良く、協調性があって、とても親切。時々、偏屈な人物もいますが、皆満ち足りていて、なんだかゆとりがあります。

そこへ迷い込んだ主人公のおじさまは、50代後半の設定なのですが、ものすごい田園フェチで、美女好き。おじさまが20才くらいかと思った瑞々しい女の子は、実は42才だった・・・というくらい、長寿でアンチエイジングな美の時代という設定。

なんだかジブリの世界でしたよ w

ユートピアだより ウィリアム・モリス

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LittleLoro
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  • 商品名: ユートピアだより (岩波文庫 白 201-1)
  • 価格: ¥903
  • 著者: ウィリアム・モリス
  • 出版社: 岩波書店
  • 発売日: 1968-06
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  • 2009/06/23更新
  • 2009/06/23登録
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