ま・く・ら
まくらといっても、噺家が落語をやる前にしゃべるイントロの方である。柳家小三治は、落語の前に話すまくらが時に本編を越えるほどに長くなることがあり、しかもそれが(落語を越える程)面白いというので評判を呼び、とうとう保存されていた音源からまくらの部分のみ集めて書き起こされたのが本書である。
たとえば小三治の借りている駐車場に住み着いたホームレスの話では、迷惑なので追い出しにかかる小三治が、相手が妙に礼儀正しく挨拶したりするのに機先を制され、どうにも出ていけと言い出しかねているうちに、ホームレスがドンドン図々しくなっていく様子が抱腹絶倒の語り口で描写される。
「だってね、桃の季節があったでしょう。桃の季節、あたしより早くモモ食ってました」
本書では他に玉子かけ御飯の話、塩や蜂蜜の話、語学留学挑戦記等があり、続編である「もひとつ ま・く・ら」では熊の肝の話、デジカメ購入話、初めて買ったパソコンに悪戦苦闘する話等が載っている。
「そうすると、画面なんか出てきやがってね、で、そこにね、初期設定とかなんとか出てきて、そこに住所と名前と生年月日・・・・・おれは警察行って取り調べ受けてんのかっていうんだよ」
落語に興味のない方でも楽しめます。おあとがよろしいようで・・・・・・・・・
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コメント (13)
最新コメント5件
2004/09/28
kasa 最近、小三治氏師匠、聞いてませんが、まだ長いまくらやってるんですね。好きです。
志ん朝師匠亡き後は、江戸弁という意味では生来身につけている志ん朝師匠とは比ぶべきはありませんが、談志師匠よりはずっとおもしろいし、涙腺子様の意見に賛成です。
涙腺子 アリガトございます(笑)
2005/05/16
SONNET 小三治師匠ってK1000乗ってませんでしたっけ?赤い革ツナギ着て。
2009/06/02
根岸 こんにちは。この前プロフェッショナルでやってましたね。あの夏場のとりの一週間、まくらで終わってしまったこともあったとか。
CLASH この本、今読んでも古くありません、お勧めします(笑)
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