やまもりとおる ベーシックインカム
山森亮
山森亮氏は、2009年2月刊「ベーシック・インカム入門」の著者です。
1970年生れ。 「ポスト・リベラリズム」の著者でもあります。
ベーシックインカムについては、国際学術誌「Basic Income Studies」の編集委員という経歴。
「ベーシック・インカム入門」は、様々な論者が存在する
ベーシックインカムについての入門書としては、
非常にバランスがよいと評判で、巻末の参考文献リストも
大変充実しています。
1968年「貧者の行進」その直前に暗殺されたキング牧師が
どのような政策を要求したのか?
それは「保証所得」と呼ばれる政策でした。
「すべての個人が無条件で生活に必要な所得への権利をもつ」
「実は本書を執筆している私自身、1990年代の初頭にベーシック・インカムについて初めて耳にしたとき激しい嫌悪感をおぼえた」
そう回想する山森氏。その嫌悪感・違和感とは・・・
・給料の不払い分の支給を求めているのに、
施しとしてお金を渡されるような感覚
・無罪判決を求めているのに、恩赦を言い渡されてしまうような違和感
そうした違和感が、山森氏の中で、その後どうなっていったのか?
「ベーシック・インカム入門」では、
はじめに、山森氏がこう言っています。
「別に順序立てて読んでもらわなくても構わない」
「例えば、無条件の所得保障という発想に、違和感を覚えるのなら、どのような違和感を強く覚えるかで、最初に読むべき章は変わってくるかも知れない」
◎「働かざる者食うべからず」と思う人は→第1章から
◎「一部の学者の空論ではないか?」と思う人は→第2章から
◎「どうせ哲学的な深みに欠ける、お金についての薄っぺらい話だ」
と思う人は→第3章から
(間奏「全ての人に本当の自由を」として
哲学者たちのベーシックインカム論も)
◎「新奇でSF的な法螺話に過ぎないだろう」と思う人は→第4章から
◎「まじめな経済学者はこんな話は相手にしないだろう」
と思う人は→第5章から
◎「グローバリゼーション下での福祉拡大はムリ」
と思う人は→第6章から
既に200年の歴史を持つ、ベーシックインカム論の普遍性。
単純さ故に、多くの誤解と応用を生むベーシックインカム論。
あなたは、経営者サイドがベーシックインカムを支持する場合の
理由をご存知ですか?
あなたは、アイルランド政府が2002年に出した
「ベーシック・インカム白書」の内容をご存知ですか?
知らなかった事を知ること、そのサプライズ・・・!
常識と非常識の混乱?
これまで刷り込まれてきた固定観念/社会通念の
裏側に潜んでいた意図・・・
キング牧師の死後40年以上を経て、未だになくならない
貧困問題、福祉の格差と、その解決策は?
21世紀にもなって、さんざん効率化されたはずの社会で
未だになくならない長時間勤務と、その解決策は?
自分が最初に覚えた、違和感/先入観
それらをかたちづくっていた固定観念からの
「自由」を手に入れたいと願うなら
決して山森氏に結論を求めないでください。
氏が提供してくれているのは、単一の、正しい結論ではなく、
世界中の、様々な立場の人の、様々な見方/視点なのですから。
そして、何を選択するのか? それが「自由」です。
もし、仕事が「お金のための労役」でなくなるとしたら・・・?
あなたの子や孫の世代は、上の世代が残した国の借金なんか、
一切払う義務はないとしたら、福祉は・・・?
あるいは「もうひとつのお金」も流通するとしたら、景気は・・・?
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