ニホンジントアメリカジン
「常識」の研究
平成3年12月。
69歳で山本七平は亡くなった。
彼はその著作の中でこう言った。
「人間は希望があるときは自棄的な行為に出ないが、希望が消えて閉塞状態になると、自棄的になるか、無気力になるか、利己的になるか、のいずれかになるらしい」
かの『日本人とユダヤ人』を著した山本は、一方でこうも書いている。
「『旧約聖書』ってのは人間の正義ってのを信用しないんです。・・・『人間の正義は汚れた下着である』という有名な言葉があるんです」
人道と正義を売り物にするような人間を信じてはいけないと彼は言ったが、アメリカ人(の多く)はどうやら『自分達の正義』と『完全無欠な人道』を押し付ける人物が大好きなようで、山本七平が生きていたなら「今この時」を何と評すだろうか。
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