まぼろしのひかり
幻の光
1995年公開の日本映画。宮本輝原作、是枝裕和監督、江角マキコ主演。
とにかくイジョーに暗い映画(笑)。宮本輝という作家は「関西の片隅で生きる地道な人々の精神的暗部」を描かせたらピカイチだと思うのだが、まるでタルコフスキーばりに長い長回しとともに、是枝監督は映画という手法で見事にその「暗部」を描き出している。
ロケーションが素敵だ。実際に舞台である阪神のとある下町を撮っていると思うのだが、そのリアリズムに、不気味なアコースティックギターによるBGMと、江角マキコの下手な関西弁と生活感のなさがミスマッチでその舞台の「気色悪さ」を増大させている。後半の能登半島のロケは特にどうでも良い。
浅野忠信演じる「郁夫」の自殺の真相が全く分からないだけに、見るものに人間の暗部の奥深さ(あるいは訳の分からなさ)を突きつける。
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