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太宰治を思って 『ふたりだけの桜桃忌』 

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作者は、都外に住む100歳の女性。その人は、夫が太宰治の叔父にあたる人だ。
太宰治と同じ1909(明治42)生まれ。職業柄興味深いのですぐさま購入。

内容は、その人のエッセイ集。
桜桃忌とは、太宰治の作品の「桜桃」にちなんだもの。
6月19日がその日にあたる。
作者は、毎年自分の部屋の中で 『ふたりだけの桜桃忌』を行なうそうだ。(p67)


読みすすめていくと、100歳とは思えない程の、少女のような心を持った人だった。
(表現しないだけで、女性はいつまでもこんな心の持ち主なのだろうか)

猪瀬直樹が来た時の文章。次、また会えるかを期待する文章。
彼女の息遣いがリアルに伝わってくる。

現在の副都知事、猪瀬直樹が太宰治を調べている際、一般的大衆に知られているような情報でなく、本当に生の太宰治を知る人の話を聞きたいと、調べていた際、彼女の本に出会い、電話をし、山奥まで取材に来た時もあったそうだ。

見てみると帯の文章も猪瀬直樹だ。
「太宰治の生誕百年。『ふたりだけの桜桃忌』の吉澤みつもまた百歳。めでたき哉。」

そこの描写を作者は丁寧に嬉しそうに書いている。


おすすめは、最後の部分にある、長生きするコツは?何を感じ、何が幸せでしたか?という質問に対する作者の答えが印象的であったので、一部引用。(p130)

「一瞬の短い幸せをも感知して、感謝し、隣人の涙を自分のハンカチでふくやさしさを持っている人でなければ星との対話が出来ない。ということだけわかりました。」という部分が印象的だった。


ヤフーニュースでも取り上げられていましたね。


この人の本を読んで、もう一度「100歳の美しい脳」という本を読み返したくなった。(100歳つながり)

太宰治を思って 『ふたりだけの桜桃忌』 

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  • 2009/07/04更新
  • 2009/07/04登録
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