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『白磁盒子』井筒豊子 (ハクジ/ゴウシ)

この 世に隠れたる名篇を

佐藤春夫は同書の序で こう述べる。

「井筒夫人は博言多識、天才的学者との聞えの高い郎君の影響感化によるものか、近東、中東的な一風変わった話題を豊富に持ち、また生来独自のものと見える多少怪異な幻想の間に情操こまやかに高華な心情を託したその作風は、現代に時を得た一般の才女の艶に生めいたものとは自らに別個の行き方である。」

もっと長い文章の全体を良く読むと

余り褒めてはいないような微妙な「序」だが、

「一九五九年花を待つころ 
       東都目白坂にて 佐藤春夫記す」とあるように

40年余の前に書かれたこの短篇集には

骨董の不可思議を描いた表題作を始め

七つの話が収められている。

佐藤春夫が何といおうとわたしは此の小説たちが

好きだ。

此処には

職業作家にない大事なものが含まれている。

夫君の井筒俊彦に関心のある向きには「必読」
であることはいうまでもない。
彼の日常と思想の断片が散見する
“大説”の味わいを持った掌篇・・・
        







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『白磁盒子』井筒豊子

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投稿者:
雲衣。
詳細情報
  • メーカー: 中公文庫 い 59 /1
  • 2005/06/08更新
  • 2002/10/01登録
  • 1023クリック

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コメント (1)

2002/10/01

ノラや 手許に舞い込んだ越南の白磁と、それを探しているという青年の話でしたか。まさに手のひらにのせたくなるような一遍。

つながりキーワード (1)

信じられない《「不可視界」の「濃霧」の奥から、 神の声が聞こえてくる。 神の声、神のコトバ。 ヤスパース的な表現を借りるなら、 神が人間に向かって「暗号」を送ってくるのだ。》 20...

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トラックバック (2)

麗人 井筒豊子

  • magnoria | Tracked: 07.10.23 9:51 am

 アマゾンで注文しておいた「白磁盒子」(井筒豊子 中公文庫)が届いた。村上博子さんによる解説を読んで、この井筒豊子という稀有な資質を持つ女性と出逢えたことに、私は至福の想いだった。...

村上博子

  • magnoria | Tracked: 07.10.19 5:06 pm

 私がこのブログで何回かその詩を紹介させていただいた村上博子さんの選詩集「雛は佇む」(島朝夫・編 花神社 2001)が古書店から届いた。アンソロジーに紹介されていた村上さんの数点の...

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