江戸の粋をひと刷毛で描き上げる
しけ引き扇子
しけ引きとは、京友禅の伝統的な技法。幅の広い刷毛(しけ刷毛)に染料を含ませ、一気に描き上げる。シンプルだが、きわめて繊細。限られた職人だけが獲得した珠玉の技だ。
京都では、複数の色を重ねることによって華やかな “雅” を演出する。東国の “粋” はさっとひと刷毛、江戸ならではの潔い仕上りとなる。とはいえ、公家や僧侶などハイクラスな客の多い京とは異なり、こちらは庶民がお得意様。江戸の老舗は質と価格の間で、常にホンモノをつくり続ける。
写真は、日本橋小舟町 伊場仙のしけ引き扇子。1590年創業、江戸期には浮世絵の版元として、現在は団扇・扇子の店として老舗の地位を築く。作品はゴッホ美術館や大英博物館にも所蔵されている。
ディテールにこだわり、日本の伝統色を遣いながら、斬新なデザインを生み出してきた。しけ引き扇子は婦人用(19.5cm)が薄蘇峰・草色・若紫・オールドローズの4色、紳士用(22.5cm)にはオールドローズ・中はなだ・草色・青・墨色の5色、それぞれ5250円。
バレンシアの老舗扇子店アバニコス・カルボネルと伊場仙のコラボ作品「VALEDO」より、今すぐ使える価格帯のものに江戸の粋を感じる。いずれにしてもショップまで来てしまえば、東京の夏にぜひほしい一品にしばらくは目移りを禁じえない。
月刊「日本橋」2009年7月号の表紙絵は、伊場仙所有の国芳の団扇絵。ショップの右手にある、ピルのほうの入口を入ると通路に初代豊国の「今様十二ヶ月」が飾られている。
- 伊場仙
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住所:
東京都中央区日本橋小舟町4-1 伊場仙ビル1F
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- 電話番号: 03-3664-9261
- 2009/07/08更新
- 2009/07/08登録
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