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文学の輪郭 (ブンガクノリンカク)

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今となっては中島梓(栗本薫)著作で、もっとも愛のある一冊。まぁその愛情は、群像新人賞受賞となった表題の評論というよりも、文庫版あとがき「〈ロマン革命〉序説」によるものだけれど。

「物語欲」とは、食欲や自己保存本能とならぶ本能であると著者は論じている。


~以下引用~
―文学は、飢えた子供にとって、一文の価値もないと私は思う。紙は食べられない。観念も、世界への認識も、「自己とは何か」も子供には何のやくたいもないたわごとにすぎぬ。しかし、物語は、もしかして飢えた子供に対して役立つことができるのかもしれないのだ。「小公女」セーラは、ひもじく、疲れて、不幸で、雨の中を歩きながら「私はあたたかなマントをきて、王女のようなドレスをきてパーティへゆくところ」を想像する。この「公女さまごっこ」こそが物語の本質なのである。



物語作家としての気概あふれるこの序説は、初読当時かなり共感し、ワクワクしながら読ませてもらった。

書かれた日付は昭和60年8月。

この頃、好きだったなぁ、中島梓(栗本薫)…。

文学の輪郭

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  • 講談社文庫
  • 中島梓
  • 2002/10/03更新
  • 2002/10/03登録
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コメント (4)

2002/10/03

物語は勿論ですが、「観念も、世界への認識も<自己とは何か>も」時として或る子供には重要な課題としてのし掛かる事があると思います。実際、私がそうでしたし小学校1~2年くらいの時に「大人は子供が無邪気なだけだと思い込んでるけど決してそうじゃない。私はこの苦しみを大人になっても忘れない」と誓った覚えがあります。

なおなお この頃は私も彼女に傾倒していましたです。『小説道場』のはじめの方の巻を読んでも、本当に物語を愛していて物語に厳しい人なんだなあと。それが今では…(泣笑)。

min 同じく泣笑…。

2002/10/04

れれれ 「わが心のフラッシュマン」も物語論ですね。

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