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白洲次郎

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日本人で尊敬する人は坂本竜馬氏と親父とこの人である。
彼は放蕩息子と言われたものの戦後の日本を影で大きく動かした人物である。明治35年兵庫県芦屋市に生まれた次郎氏。少年時代は父親が綿貿易商で物凄い金持ち、息子には好き放題やらせていた。ケンブリッジ大学に留学、父親は当時現在のお金で4000万円という大金を毎年仕送りとして次郎氏に送った。もちろん持て余すだけの大金で、彼はそのお金でベントレー3000を購入する。イギリスでも『ベントレーを乗りまわす日本人がいる』と有名になり、政界・財界人とも人脈を広げていく。
父親の事業倒産をキッカケとして帰国、貿易会社に就職しやり手商社マンとなる。 次郎氏は1年の1/3を海外で過ごし、ある外交官と出会う。当時イギリス大使だった後の首相吉田茂氏。ビリヤード台を囲みながら次郎氏と吉田氏は「大戦が始まると必ず日本は負ける」と語り合った。
日々色濃くなる戦争の影、1940年次郎氏は突如職を投げ捨て町田市の鶴川に農家を購入し自給自足生活の農民生活に入っていく。「どうやら本当のカントリージェントルマンになる時が来たようだ。ここからの方がかえって東京がよく見えるしね。」
ついにむかえた終戦。マッカーサーによる占領時代がはじまった。そしてここで農民次郎氏は歴史の表舞台に引き出された。外務大臣に就任した吉田氏のもと彼は終戦連絡事務局参与として改革をもとめるGHQ相手に英語を駆使し、一人堂々と日本側の立場を守る交渉に当った。そして憲法交付の年、吉田内閣誕生。次郎氏は貿易庁長官を任命され、吉田氏の経済政策を具体化する原動力となる。
終戦から6年、1951年9月。次郎氏はアメリカ占領政策の終わりを告げるサンフランシスコ講和条約調印式に同行した。この時機内で彼は当時珍しかったTシャツにジーパンで過ごした。生まれたばかりのような自然な着こなし、相変わらずの型破りさを発揮した。そして乗り込んだサンフランシスコ、だがそこで大事件が起こった。次郎氏が日本側の用意した演説原稿に目を通すとそれは全て英語でしかもアメリカに対する感謝の言葉(べんちゃら)ばかりであった。次郎氏はわざわざ相手方の言葉で書く必要はないと主張。もめにもめて吉田氏の演説がはじまった。吉田氏は見事、次郎氏が用意した日本語の演説文をよみあげた。アメリカの占領はこうして終わりを告げたのだった。大仕事を終えて次郎氏は言った。
「今一番やりたいのは野良仕事だ!」
次郎氏はその後、東北電力の会長を務めたが、なじめず町田の農民生活に戻った。そして企業役員の肩書きは持つものの、たまに役員会に顔をだす程度で終始農民として過ごした。世界の一流品をこよなく愛し、好きな車を乗り回し風のように生きた次郎氏は1985年生涯の幕を閉じた。その遺言状に書かれた言葉は
【一、葬式無用】【一、戒名不用】
かっきーーー(笑)。

白洲次郎

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かつのり画像 投稿者:
かつのり

コメント (4)

2002/10/03

亜鉛 その表紙の写真のかっこよさでこの本買いました。

2002/10/05

かつのり ですね、あんな年の取り方したいですね。

2003/05/28

かつのり どうもです。らしいですねー。こういう人生の送り方に憧れますね。

亜鉛 ファミリアに乗ってるときは運転手?を助手席にのせて自分で運転していたとのこと。

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トラックバック (1)

従順なる召使(1)

  • 翻訳blog | Tracked: 09.9.19 2:32 pm

『何でも鑑定団』を見ていたら、白洲次郎がマッカーサーに贈った椅子が出品された。鑑

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