キース・ジャレット - ステアケイス
Keith Jarrett - STAIRCASE
1976年に、偶然の巡り合わせでレコーディングされたものだが、キースのソロアルバムのなかでも独特なテイストを持つ作品となった。
パリのダヴー・スタジオで行われていた、映画のための録音セッションが予定よりも早く終了したことが発端だったらしい。
アイヒャーがいて、スタジオを押さえてある時間がアルバムを制作するのに(キースにとって)充分な時間が残っており、非常にコンディションのよいピアノがあった。これらの要素が偶然重なりあった時間をキースとアイヒャーは見逃さなかった。
キースの他のソロアルバムと比較すると、このアルバムが独特なテイストを持っていることに気づく。
他の作品に見られるように旋律に基づいた音楽の展開はあまり見られす、ピアノそのものが持つ美しいサウンドを基調としてその音色の微妙な変化あるいは持続によって音楽が展開される。そのため、ここに収録されている作品はこのピアノが持つポテンシャルに大きく依存している、非常にイデオマティクな音楽である。
幸運だったのはそこにアイヒャーが立ち会ったことで、彼によってこの音楽はあるべき姿のまま最もふさわしい形で記録された。
この種の音楽の場合、レコーディングに関わるあらゆる機材のコンディションが作品の成否に大きな影響をおよぼす。キースがインプロヴァイズしたこれらの音楽は、ダヴースタジオのピアノそしてアイヒャーを得ることによってはじめてそのレゾンデートルを得ることができたのだ。
- 2001/12/06更新
- 2001/12/05登録
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