ヨルハミジカシアルケヨオトメ / モリミ トミヒコ
夜は短し歩けよ乙女 / 森見 登美彦
久しぶりにオレ的メガ・ヒット。おめーら これ読まなくて なに読むんだ、っつー。猫も杓子も阿呆みたいに1Q84なんて読んでんじゃねーよ、と。や、僕まだ1Q84読んでないんでホントは なんも偉そうなこと言えねぇんですけど。あと、今時「オレ的」とかいう人ってなんだろうな。ごめん。
**********本書紹介引用ここから**********
私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、銀閣寺で、哲学の道で、「偶然の」出逢いは頻発した。我ながらあからさまに怪しいのである。そんなにあらゆる街角に、俺が立っているはずがない。「ま、たまたま通りかかったもんだから」という台詞を喉から血が出るほど繰り返す私に、彼女は天真爛漫な笑みをもって応え続けた。「あ!先輩、奇遇ですねえ!」・・・「黒髪の乙女」に片想いしてしまった「先輩」。二人を待ち受けるのは、奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった。天然キャラ女子に萌える男子の純情!キュートで奇抜な恋愛小説in京都。
**********本書紹介引用ここまで**********
「天然女子キャラに萌え」て。はいはい、みたいな。現行の意味合いで萌えとか言い出して久しいですけど、とりあえず萌えっつっときゃいいだろ的な風潮には正直ね、辟易してる。萌えという言葉だけが変質し、象徴化し、形骸化し、言葉が言葉としての意味を失い暴走しつつあると思う。それを踏まえて聞いて欲しいんだけど、これね、「萌え」だわ。すまん。読んでて、「この胸に渦巻く感情こそが萌えというものか・・・」と驚愕した。
文章はですね、婉曲的というか、迂遠というか、まあ、正直ウザいわ。堅い、というのとも違う。読み辛いっていう人もいる。でも、それは当然のごとく計算なんだよな。こういう迂遠な語り手の文章が、語り手のキャラクターを確立させ、ストーリーを際立たせる。単純にテクニックとして賞賛される部類だろう。一人称小説において、キャラクターの目線から語るべき部分がそれを超えてしまうと もう、なんつーか がっかりじゃないですか。語り手部分も、キャラクターを活かす・補うべきじゃないですか。じゃないですか?なんかすんません、こっちばっかり押し付けるようなこと言ってて。でも その点よく出来てるなー、と思ったんで。これだけは言いたいな、と思ったんで。すんません。
あと、紹介文だけ読むとストーカー小説っぽいですけど。違うよ!あ、いや、違うとも言い切れんけど。割とストーカーチックですけど。でもヘンタイ的なことはないですから。ピュアですから。まあ、ハタチ超えた いい大人が小説読んでピュアとか評しちゃってることに戦慄を禁じえませんが。
いや、ホントに よく出来たエンターテインメント小説だと思うんですよ。萌えるし。いえー。
- 商品名: 夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
- 価格: ¥580
- 著者: 森見 登美彦
- 出版社: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008-12-25
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- 2009/08/28更新
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