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旅とギンコとお風呂事情v(@蟲師空間)


(*「蟲師空間」2008年2月18日に載せて頂いたものの再録です)


 旅暮らしのギンコがお風呂に入れる機会は、意外と多かったみたいです。というのも日本人は風呂好きなんで、古代から公衆浴場が発達してたんですよ。

(日本人の風呂好きは、戦国時代にはすでに海外に知られていたそうです。へ~)


 街道筋の宿場には、風呂つきの宿が必ずあって、「風呂、メシ、寝床。ついでに酒」には困らなかったそーですし。
 街道を離れた農村でも、寺や、裕福な家には自宅風呂があって、みんなに「ふるまい風呂」をしてくれました。
 村人が自分達で作っちゃった公衆浴場もあったそーです。

(明治20年頃に、日本アルプスを登山しまくったウェストン氏は、
「この国では、どんな山奥の辺鄙なところでも、風呂と按摩のサービスがあって有難い」
 と感動しとります。
 按摩…。もろ肌脱がされたギンコが全身を揉まれながら、「お前さん…若いのに不養生だねぇ」、「痛て痛て」と悶える姿を見たいんですけど(笑))


 温泉宿だと大浴場があるんだけど、そうじゃない宿の風呂は、多くが個人サイズだったようです。
 そのため旅人は、早いもん勝ちで代わりばんこに入浴しました。

(湯船が小さかったのは、大量の湯を沸かすのが大変だったせいです。ボイラーなんて無い時代ですもん)

 宿によっては拍子木が置いてあり、風呂からあがったらそれを鳴らして、「次の方どうぞ」の合図にしてました。


 現代と大きく違うのは、混浴だったことです。
 昔の日本庶民は、裸をさらすことに抵抗が無く、また「異性の裸を見て見ぬふりをする」という暗黙のマナーがあったんですよ。

 悪さをする男性もいたのですが、大概は「何すんのよぉ!」と返り討ちにされたそーです(強い!)。
 良家のお嬢さんが入浴する時は、お付きのばあやがガンを飛ばして牽制してたんで、男性陣は目をそらして縮こまるしかなかったとか(笑)。

 あと、どの浴場も、むちゃくちゃオープンな造りだったそうです。
 入口に戸がなかったり、ちゃんとした壁が無かったりと、外から丸見えなところが多かったんですね。
 ある宿では、道に面した庭に『湯船だけ』が置いてあり、
「風呂に入ったまま、まわりの景色を眺めたり、道ゆく人とおしゃべり出来るように、わざとそうしているんだよ」
 とのこと。人々にとっては、その開放感が悦かったみたいです。

 湯上りも全裸のままで、戸外で涼んだり、談笑したり、そこいらを散歩するのは普通のことでした。
 そのため温泉地では、どえらい光景が展開してたそうです。…つまりその…モザイク無しの群衆(汗)。


 日本には有料・無料の温泉がたくさんあります。都会では温泉のガイドブックや、番付表(ランキング表)が売られてました。
 農村部でも、「あそこの湯はいい」と口コミネットワークが充実。農閑期には湯治を楽しみ、旅人が来れば「旅の話を聞かせてくれ」と引っ張り込んで交流に興じたそうです。

 ギンコもふと立ち寄った村で、「裸の付き合い」に誘われたりすることがあるのかも…♪
 そして混浴なので、「あんた生っ白いねわぇ!」とオバちゃん連中に逆セクハラかまされてるんじゃないかと(笑)。


 当時の公衆浴場は、貴重な情報交換の場でもありました。
「そういやどこぞの村で、奇妙なことがあったそうだ…」
 という会話をふと耳にし、ギンコが耳をそばだてて聞いていると、どうやら蟲がらみらしい、なんてこともあったかもしれません。


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

【コメント】

★2/20 なゆ★

 尾崎さま。
 コメントは初めて……でしょうか、はじめまして。
 いつも楽しく読ませて頂いています。

 ほぉ~、今回もいいお話。近くて遠い昔々を想像して、楽しくなっちゃいます♪
たとえ貧しくても、ホスピタリティにあふれたおっちゃんおばちゃんが昔から日本にはいっぱいいたんですね~♪
最近は、家庭内のお風呂の窓を大きくしたり、中庭に向けて引き出し式野天風呂にできたりするお風呂が流行っているそうですけれど、それは新しいものでなくて、日本人の本能だったとはヽ(^o^)ノ

 蟲師のマンガでは、意外にお風呂の描写がずっとなくて、6巻後半の【雪の下】にいたるまで、密かに心配していました(笑) ギンコは風呂に入らないのか?! あんなにいつも涼しげなカッコしてるくせにー! 実は、あの服は蟲なのか? 垢喰い蟲でもいるのか? なんて疑惑もありましたけど (^-^;)boko☆*\(-''- ;)  

 ギンコと混浴……だめです、想像するだけで、鼻血噴水で失血死します……|l|i ○| ̄|_, |l 


★2/21 尾崎芳枝★

☆なゆ様
 初めましてっ。こちらこそいつもキャーキャーと拝見させて頂いてますvv

>日本人の本能だったとはヽ(^o^)ノ
 あっ、云われてみればこれ、本気でそうかもしれない…。
 私も調べてて感じたのですが、この強烈な「露天風呂欲」というのは、外国にはないらしいんですよ。
 日本人独特の「本能」という云い方は、まさしく的を射てるかもしれないです☆

>【雪の下】にいたるまで、密かに心配していました(笑)
 実は私もそれが動機でした~。入浴シーンが劇場版だけなんてどうよ? と(笑)。
 ですから昔の日本では、旅人でも毎日入浴出来た、と知った時は驚いたです。

(そして温泉地がストリーキング状態だったことも衝撃でした。この中にギンコが混じってると想像するだけでわぁぁぁ(錯乱))
 
 ギンコと混浴…女性ファンなら、誰もが一度は夢見ますよぅぅ。もちろん一緒に湯船も素敵ですがっ、それにもまして忘れちゃならないのは、

「お背中お流ししましょうか?」……これですっっ!!

 手拭いにしますかヘチマタワシにしますか、それとも素手~?(←ホンマにあったんですよ女性の素手サービス!)。
 ふふふ…ふふふふ……誰か止めてください…(涙)。


★2/24 風雪★

☆尾崎芳枝さん
 お久しぶりですっ!!風雪です!!お元気でしたか~!?

 ひゃ~今回はお風呂ですか(//▽//)ひゃ~・・・キャ~!!(≧▽≦)←妄想中《笑》
 お風呂に按摩までついてるんですか~ほえ~・・・按摩はお風呂とセット・・・でしょうか?それならかなりお得ですよね!旅の疲れも癒されるし
 混浴・・・淡幽が行ったら、たまさんかなりガン飛ばしてるでしょうね《爆》かなり怖そう・・・その光景見たら、ギンコさん陰で腹抱えて笑ってますよね、絶対。たまさん前だと怖くて笑えないでしょうから・・・あははは(>▽<)


★尾崎芳枝★

☆風雪サマ
 お久しぶりです! やっと仕事が一段落して遊びに来れたんですよ~♪

>按摩はお風呂とセット・・・でしょうか?
 えっとですね。セットじゃなかったみたいなんですよ。
 ただ按摩師は、どんな小さな宿場町や村にもいたそーです。ホイッスルみたいな笛をピーと鳴らしながら家々をめぐっていたそうな。
 値段は現代価格で、数百円~3千円ほど。足だけ揉むと安かったのかしら…?

>混浴・・・淡幽が行ったら、たまさんかなりガン飛ばしてるでしょうね
 有難うございますっ(握手!)。このツッコミをお待ちしてたのですよv
 風雪さんは「ギンコさん陰で笑って」派なのですね? 私は「ガン飛ばされてたのはギンコだ」派なのです~(爆笑)。

 淡幽に温泉旅行に誘われたギンコ。しかしいざお風呂の段で、おたまさんの、
「一寸四方たりともお嬢さんの肌を見やがったら、そっちの目玉も失うと思え」
 と凄まじい眼力プレッシャーがひしひしと…。

「何でオレこんな処に来ちまったんだろう…。ってかオイ! お前らが俺の裸を見るのはアリなのかよ!」
 などと悪態をつきながら、背中を丸めて足の裏とかこすってたら…。

 彼の背中を「つんつん」しに乱入します私vv(←もう本気で誰か止めて…)。


★2/25 ギンコ母さん★

「アリじゃっっ!」と私も声を大にして叫びつつ堂々と乱入したいですね。(笑)

 さすが尾崎さま♪
 今回もまた、尾崎さまの深い知識に感服いたしますが、
 ネタがこれまたいい方向に・・・(笑)

 舟の上からチラ見した娘さんに、蟲の気配を目ざとく見つけるぐらいですから、
 宿場なんかは特に、ギンコのような稼業には情報収集にうってつけの場所。
 むしろ、すすんで風呂にも入ってたかも♪
 なにせ一応、客商売ですからね。
 あんまり汚い姿では、話すコトにも疑いの目が向けられそうです。
 とくに「裸足革靴」では・・・・(笑)
 ただ、按摩とかのように体を触らせるのは、苦手だったかも。
 うっかり、呼び寄せてしまった蟲がその人にとり憑いたりしてはいけないと・・・・・

 ああ・・・そういえば以前、宿屋の仲居さんになってギンコの風呂の世話をしたいとか
 日記でほざいたことを思い出しました。(笑)


★尾崎芳枝★

☆ギンコ母サマ
>ネタがこれまたいい方向に・・・(笑)
 はい!! それを期待して必死に勉強したんですよ。
 ってか場合によっては、自力でソッチ方面に脱線させたろかと(うわぁ問題発言)。
 皆さんのおかげで今、とっても幸せですv(←病院搬送)。

>すすんで風呂にも入ってたかも♪
>客商売ですからね。
 …あっ(膝をぽん)。考えてみればそうやんか。
 しかも白毛だから、汚れも目立っちゃいますもんね。
 食生活とかズサンそうやけど、清潔面はちゃんとしてるはずだわ。(謎が解けた解けた♪)

(そういえば昔、忍者が情報収集にうってつけだと、風呂屋に入り浸ってたという話を思い出したです)

>按摩とかのように体を触らせるのは、苦手だったかも。
 済みません…。次の行を読むまで、「ギンコはくすぐったがり」との妄想に捕らわれとりましたv

>仲居さんになってギンコの風呂の世話をしたいとか
 も…物凄く遊べますよそれ♪ 
「そんなに地肌をかきまわすなぁ~!」と嫌がるのを押さえ込んで、洗髪しちゃうとか。
 背中を流すついでに、背中に文字を書いて「今なんて書いたでしょう?」ゲームに興じるとか。
 あげく、「裸足革靴だからしっかり洗わんと」と、足裏をタワシでわしょわしょしまくっちゃうとか!

「初めてなんだから、もっと優しくしてくれたって…!」(←お~い?)。


★2/26 風雪★

 尾崎さん・・・!!
 ギンコさんがかわいらしい子犬のよう…(//▽//)

 あ~按摩、セットじゃなかったんですか…
 按摩師、「そこの兄ちゃん、押したるよー」って声かけて無理やり押してそうですね《笑》「安くしとくよ~」とか言いながら、ギンコさんの心配をよそに、容赦なくギシギシと・・・・あぁ~そんな按摩師になりたいっ!!(…馬鹿だ)
 けど笛の音聞いた瞬間、全力疾走で逃げるんだろな~ギンコさん・・・どうにかして捕まえないと・・・(あれ?どこかで見たことのある流れに・・・)


★2/27 尾崎芳枝★

☆風雪サマ
>按摩師、無理やり押してそうですね《笑》
 あ☆ それ本当にあったみたいですよ。
 当時の宿では、「お客さんの部屋に、物売りや芸者、按摩師がずうずうしく入り込んで商売をやらかしてた」のだそーです。
 プライバシーゼロやんかー! とびっくりしました(汗)。

>ギンコさんの心配をよそに、容赦なくギシギシと・・・
 …ギシギシするほど凝ってるのか…彼のカラダは。

>笛の音聞いた瞬間、全力疾走で逃げるんだろな
 それはやはり、「初めてなんだから優しくしてくれたって」なトラウマがあると睨んでええのですねっ!?
 わ~いvナニをされたんだろう♪(脳内暴走~)

>どうにかして捕まえないと
 捕獲法については、「むしのきもち」で出尽したと思ってたのですが、先日「パイレーツ・オブ・カリビアン3」を見て、新たなアイディアが浮かびました。

『逃走経路に、大量のカニを布陣させておく』

 気のせいかしら…。私がキーワードを立ち上げるたびに、ギンコのトラウマ設定が増えているような…。

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投稿者:
尾崎芳枝
  • 2009/08/01登録
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