グンカンジマクルーズ
軍艦島クルーズ
3年前、長崎に一人旅に出たとき、目的の一つが軍艦島を見ることだった。
台風の影響で波が高く、2泊3日のうち3回港に行って、やっと東京に戻る直前に周遊船に乗り込んだことを今でも鮮明に覚えている。
そのとき船に乗り合わせた人たちも、言葉少なに島をながめていたのが印象的だった。
曇り空の下で、それこそ島が幻のように見えた。
今年の4月、さまざまなメディアで軍艦島が上陸可能になったことを告げていたが、どこか他人事のように思っていた。
一度、島を目にして行ったような気分になっていた、ということもある。
でも人生、なにが契機になるかわからない。私の昔の旅を知っていた友人に誘われて、先日、急遽軍艦島に上陸することになった。
上陸して、散策路を歩いているとき、少し胸が痛むような、夢があっさりと実現してしまったかのような、なんとも言えない気持ちになった。
島では、ガイドの方が軍艦島の歴史について説明してくれる。
説明は広場のように大きくスペースが取られたところで行われる。
炎天下、影が全くない世界。
鉄骨は歪み、窓ガラスは割れ、レンガは風化する。
崩れた建物は静かに口をつぐんで、私たちに言葉を投げかける。
彼らの言葉をひとつひとつ手に取り、文章にするには、もう少し、時間がかかりそうだ。
- 2009/08/27更新
- 2009/08/27登録
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コメント (2)
2009/08/28
Ankh 貴重な体験、うらやましいです! 私自身、上陸可能になることを知り、一度は見てみたいから行ってみたいに変わったのですが、その後この写真集を買ってから、少し想いが変わりました。うまく言えませんが、写真の中の「変わらず存在するあの時代」が風化していく軍艦島に、自分を拒絶する圧倒的な存在を見た気がしました。私も少し胸が痛みました。
2009/08/29
mininote Ankhさん、この写真集の存在を初めて知りました。当時の生活の様子などの載った白黒の本は持っていたんですけど、この写真集は迫力がありそうですね。まだまだ軍艦島は私の中で消化しがたい存在です。教えてくださってありがとうございました。
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