ポルシェデザインの万年筆
“Form Follows Functions”(機能が形態を決める)、そのコンセプトどおり機能美を追求するポルシェデザインは屡々、工業的デザインを異分野に持ち込むことで全く新しい質感を作り上げる。この万年筆もそうした製品のひとつで、万年筆としては異質の、而して実にポルシェデザインらしい仕上がりとなっている。
ペン軸を覆うのは、直径わずか0.22mmの金属線20本を帯状に纏め、織り上げた素材「TecFlex」。レース用車のエンジンに於いて電気系統を保護する為に作られた(ブレーキパイプ保護ではないかとの指摘も頂いたが未確認)、柔軟且つ丈夫な新素材である。
本品に於いては、無論ペン軸を保護する目的で採用されたわけではなく、手触りと握り心地を考慮しての選択であろう。金属光沢の故に、ある種絹織物的な高級感をも持ち、全金属製のボディにアクセントを与え、また適度な重厚感を醸す(に違いない)。
また、ボールペンにおいてはその柔軟性を生かし、後端ノックにより全体が少し縮んでペン先が飛び出すという異色のメカニズムを見せる。
尚、ポルシェデザインは弱冠28歳にして名車911をデザインした、フェルディナント・アレクサンター・ポルシェが興した会社で、ポルシェ社のデザイン部門ではない。
■2002/11/4追記:TecFlexが使われているのは電機系統ではなくオイルラインであることが正式に確認されたので、報告しておく(謝>clash氏)
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