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洋酒天国

アンクル・トリス

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昭和三十年代後半。
親父は時折ボクを神田の蕎麦屋に誘い、
その後で銀座のBARへ連れて行った。

酒は角瓶の「ハイボール」2杯と決っていて、
呑み終わるのを待つ間
カウンターの片隅でボクはジュースを貰った。

酒と煙草と怠惰な静寂を愛した親父は、「洋酒天国」を読みながらアンクル・トリスの楊枝入れを指先で弄び、時折その蓋の部分を開けたり閉じたりしては、
鼻から息をフッと吐いて微笑んでいた。

サントリー(旧・寿屋)宣伝部に名を残す
山口瞳・開高健・・。

存外親父は、二人の詞を呑んでいたのかも知れぬ。

今はボクも、そう思える歳になった。

アンクル・トリス

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涙腺子
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  • 開高健
  • 山口瞳
  • 柳原良平
  • 2002/10/13更新
  • 2002/10/13登録
  • 3553クリック

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コメント (6)

最新コメント5件

2002/10/13

涙腺子 彼ら三人を集めたサントリー・佐治敬三の眼力!

2002/10/17

Himajin あの当時のトリスバーの雰囲気 一軒残っていた店がこの春廃業。昭和も遠くなりにけり。

涙腺子 松本には気の利いたBARが2軒あるのですが、大事に大事に付き合っております(笑)。

2003/02/12

fireraccoon アンクル・トリスの楊枝入れ、ウチにもありました。懐かしい、、。

Himajin にんじんのスティックを齧りながらいっぱしの顔をしてハイボールをあおっていた・・・。あの味はもう味わえない。

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