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水木しげる/異界への旅

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水木しげるの出世作である「ゲゲゲの鬼太郎」も子供向けにアレンジされて妙に甘ったるくなってしまいどうにも残念である。鬼太郎と猫娘と三角関係にあるあの人間の女の子のキャラクターの出現や鬼太郎が悪い妖怪と闘う際の技の多彩さが低年齢の視聴者への「媚び」を感じさせる。よく水木しげるがOKしたな、と。
かつてのゲゲゲの鬼太郎の物語はもっとぶっきらぼうで冷ややかで妖怪も怖い。だけどどこかかわいらしい。そんなイメージがあった。

本書「異界への旅」はゲゲゲの鬼太郎以前からの水木しげる初期の作品を中心に集めたものである。本書で特に好きなのはやはり「テレビくん」。テレビの中を自由に行き来できる少年はいつしか子供たちのアイドルになり、そのテレビくんが転校してきて...といったこれといってものすごい盛り上がりや劇的なオチも無い内容なのだが、素朴なストーリー展開を通して、奇妙な感触の読後感がある(これは他の水木作品にも同様に言えることですが)。あまり感情の抑揚がないキャラクターのぶっきらぼうな感じがそう思わせるのかも。

この「テレビくん」が雑誌に掲載されたのが65年、66年に同作品で第6回講談社児童漫画賞受賞。これを境に、『ゲゲゲの鬼太郎』、『悪魔くん』、『河童の三平』などのいわゆる「妖怪モノ」を描き続ける。

水木しげる/異界への旅

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ひげ先生

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