『イニュニック 生命―アラスカの原野を旅する』 星野道夫著
イニュニック 生命―アラスカの原野を旅する (新潮文庫)
「今、目の前に横たわるカリブーの骨は、ゆっくりと大地に帰り、また新たな旅が始まろうとしているではないか。自然が、いつの日か私たちの想いに振り向いてくれるとは、そのことなのではないか。自然はその時になって、そしてたった一度だけ、私たちを優しく抱擁してくれるのではないだろうか。」
星野さんにとってアラスカは憧れの地であると同時に、僕はここで生きていくのだと決意させた所だったと思う。そうでないと、こんなふうに自然について表現することはできない。
本書では、星野さん同様にアラスカに魅せられて住み着いた人々がたびたび登場する。野生動物とのあいだに広がる「闇」、そして「同じ時間」を共有し、尊重して生きる彼らの生活もまた私に多くのことを教えてくれた。本書を最後まで読んでみて、これは特にアラスカだけ、野生動物だけの話ではなくて命そのもののドキュメンタリーなのだなと気づく。『イニュニック[生命]』とタイトルにあるように。
巻頭カラーページや本文中の写真はもちろん素晴らしい。アラスカがこんなにカラフルだったとは。人々のまなざしにも惹きつけられた。
星野さんは、ロシアで取材中に熊に襲われて急遽された。私に、この本を与えてくださったことに大きな感謝をしたい。
注)本文中の「 」部分はすべて本書から引用した。
関連URLは私の読書ブログ記事です。
- 商品名: イニュニック 生命―アラスカの原野を旅する (新潮文庫)
- 価格: ¥460
- 著者: 星野 道夫
- 出版社: 新潮社
- 発売日: 1998-06
-
詳細をみる
- 2009/10/09更新
- 2009/10/08登録
- 1335クリック
「イニュニック 生命―アラスカの原野を旅する (新潮文庫)」を検索
このキーワードを共有する
-
メイン
コメント (0)
まだコメントされていません。
つながりキーワード (2)
書くことが思いつかない人のための文章教室 (幻冬舎新書)
- (ネコまいける)
本書のタイトルを見たとき、「書くことが思いつかない人」なんて居るわけないやろ…、と突っ込みを入れながらも気になって手に取ってしまった。 著者は近藤勝重。 氏は、毎日新聞...
旅をする木 (文春文庫)
- (こま)
"揺るがない、何か" などと言葉にしてしまうと 途端に陳腐だけれど、 誰かの文章の中にそれを、こんなにも強く感じたのは初めてだ。 全く浮ついたところのない、深く、暖か...






旅をする木 (文春文...
どうしてボクには仕事...


