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江戸の夜

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江戸の庶民の『夜』というのがずっと不思議でした。

いったい何時ごろまで人々は活動してたんだろうか。だって真っ暗じゃないですか。よく時代劇なんかで夜の居酒屋とか出てきますよね。あれだってほんとうはお店の中ももっと暗かったはずです。飲んだあと帰るっていっても道も真っ暗。吉原あたりは別としてあんまり夜に出歩く人はいなかったんじゃないかなあ、と思っていた。

そのあたりのことが知りたくていろんな資料を見たりもしたんだけど、江戸の庶民はいったい何時ごろまで出歩いていたのか、ということはよくわからなかった。

で、最近ふと気づいたのが落語の『時蕎麦』。ひい、ふう、みい、よお、いつ、むう、なな、やあ、今何刻だい? へえ、ここのつで。とお、じゅういち、じゅうに…。

江戸の時刻は不定時法で、日没を『暮れ六つ』、日の出を『明け六つ』とし。その間を6等分していた。数え方が妙で六つ、五つ、四つ、九つ、八つ、七つ、六つとなり、一つや二つはない。不定時法だから季節によって異なるが、日没を現在の6時ごろとすると、時蕎麦の『九つ』はおおむね深夜の0時ごろとなる。

つまりそんな時間に夜鷹蕎麦が屋台を出していても商売になるぐらいには人通りがあったっていうことなんですね。

江戸の夜

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