キモノ
きもの
布張りの装幀はそれこそきもののような。見返しの青楓が爽やか。題字は著者。
るつ子という少女が主人公です。子供なりのこだわりがあります。末っ子なのでお下がりばかり。ちくちくもいや。(ちょっとロッタちゃんぽいイメージだなあ)
きものというものがどれだけ女の子にとって大切なものか。いじらしい。
きものにまつわる知恵が随所にあるのもまた魅力。お話もおもしろくて引き込まれるのに、かなり勉強になります。つまらない意味じゃなくて「見習いたい」って思うのです。
おばあさんの存在感、見守りが素晴らしい。話しっぷりも小気味いい。
美しい姉のいじわる、オトナたちのものいい、キモノの記述など読むにつけ、映像で見たくなる。
少女は成長しながら格差、美しさ、品性など気付いていくのですねえ。
- 商品名: きもの
- 価格: ¥2,940
- 著者: 幸田 文
- 出版社: 新潮社
- 発売日: 1993-01
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- 2009/11/08更新
- 2009/11/08登録
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コメント (6)
最新コメント5件
2009/11/09
盆栽 初めまして。なんのきなしに手にとった本でしたが「今読みたかったのはこれだった!」と感激してしまいまして。身につけるものでどういう人間なのか現われてしまうんですねえ。この小説「きもの」というタイトルしか考えられないです。
雑誌で言うと。。思いもしなかったけれど、考え出すと面白いですね。「和楽」はちょっと上流すぎる気がするので「暮らしの手帖」あたりでしょうか?あとなんだろう。。「岳人」とか「山と渓谷」とか。
2009/11/10
wahei コメントありがとうございます。「きもの」というタイトルしか考えられない小説といわれると、これはもう読むしかないです。図書館にあるようなので、今日借りに行ってきます。「雑誌で言うと」なんて、変な質問をしてすみません。「暮らしの手帖」ですか。なるほど、イメージがよく分かりました。「岳人」「山と渓谷」も、なんとなく分かります。「その世界に入り込まないと分からない」と言うことでは共通しているかも知れませんね。「山と渓谷」は、もう本当に30年近く前、まだ学生だった頃山岳部に所属していたので、愛読していました。あの頃の山登りって、女性の人っ気って、ほとんどなかったんです。今とは隔世の感です。
2009/11/12
盆栽 テレビで見ましたが、最近はおしゃれな服装の女性登山者も増えているようですね。私は登山とは無縁ですが。。
2009/11/14
wahei 昨日読み終えました。女性は着物に育てられるけど、いつか時期が来たらその着物を脱皮していくんだなと感じました。女性の着物に対する執着を妄執と言う言葉で作者が表現しているところがあって、思わず頷いてしまいました。男性には、たぶん着物はパッケージでしかないようですけど、方や女性にとっては、着物が生活の質を表現するものでもあり、自分を育てるものでもあるんでしょうね。この小説は、会話が本当にすばらしい。特におばあさんや主人公るつ子と友達と会話は、読んでいてとてもすがすがしい気持ちにさせられました。若草物語のような、女性が成長する物語としてもっと知られても良いなと思います。山岳は最近は女性が増えましたけど、山の服装は本当に機能重視なんです。ちょうど小説内に関東大震災で焼け出されたシーンがありましたけど、着の身着のままで逃げるのはどこか登山のイメージと近いですよ。
2009/11/17
盆栽 若草物語!なるほど。普通に娘の成長物語として読んでいたら、震災という大事件まで盛り込まれていたのが意外でした。ラストも、るつ子、それでいいのか?と突っ込みたくなるような。。色んな意味で、生き抜くには賢者の助けと素直に聞く耳が必要だなあと思いました。
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