オトギバナシ
中島みゆき『おとぎばなし -Fairy Ring-』
中島みゆき、通算三十枚目のアルバム。提供曲や、舞台で使われた曲を集めたセルフカバーアルバムです。去年の舞台での曲もあれば、デビューアルバム(1976年!ぼく、まだ生まれてません)の曲もあり、「大人のためのおとぎばなし」というテーマで繋いだコンセプトでもあるようです(公式サイトではストーリーアルバムと書かれていました)
ロングランヒットとなっている「地上の星」「ヘッドライト・テールライト」の収録されたアルバム『短編集』もまたたぶんに物語的でしたが、中島みゆきというのはもともと大きな物語、そのなかの感情を伴う部分を、せっせと切り出しては歌にしている歌手だと思うのです。部分を歌うことで全体を想起させる、それはまさに「おとぎばなし」に他ならないのでした。
そして、逆説的ではありますが、僕がこの人の作り出す言葉たちを追い続けているのは、彼女の言葉に果てしない物語を感じているから、なのです。
年末には言葉の実験劇場「夜会」という舞台が行われます。僕としてはいつか、中島みゆきに愛想を尽かして、自分の言葉と戯れたいのですが、いまのところずっと負かされっぱなし。当面はこの偉大なる歌手の言葉と戦い続けなければいけないようです。
なお、アルバムは、下記URLで一部試聴できます。ぜひお試しください。
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コメント (7)
最新コメント5件
2002/10/23
がくし 瀬尾一三とももう長いですからねえ。マンネリという声もありそれは分かるんですが、僕はこの安定感があってこそ、生き生きと歌っているような気がしていますね~
がくし 「紫の桜」は内容もすごく深いですよね。樹齢を重ねたジャカランダの木って実際に見てみたいものです。
Gentoo 「紫の桜」について、ここに書きかけたのですが、やっぱりキーワードをたてました。DVDからもiTunesに取り込んだので(ごそごそして)、いま、かわりばんこに聞いています。
2002/12/23
KC やはり、紫の桜は海嘯だよね。こうなると、海嘯の再演を願うのみ。
がくし 「紫の桜」は舞台で見たとき、凄みのせいで息が止まりそうでしたね。今年の夜会では「記憶」も名曲でしたけど、こっちは割と普通に聞ける感じの曲でしたね>KCさん
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