がいあのふくしゅう
ガイアの復讐 James Lovelockの警告
著名な科学者であるJames Lovelockが地球温暖化を世界に警告する。
ガイアGaiaとは地球のことで、著者は地球は生物も非生物も含めた総合システムと喝破している。
以下大雑把にLovelockの主張をリストアップする。
れわれはなぜ 人類が直面している重大な危機に気がつくのにこうも遅いのか。
地球温暖化は人類や地球の制御できる限界を既に超えているかもしれない。
科学は客観的なはずなのになぜこうした危機にについてもう少し早く警告出来なかったんだろう。
ユダヤ教キリスト教イスラム教ヒンズー教仏教といった偉大な宗教の教祖たちは人口がずっと少なく人々が地球に負担をかけない暮らし方を時代に生きていてこれらの聖人達は千年それ以上あとに惑星がトラブルに陥るな知りもしなかっただろう。彼等の関心は当然人間に関する事柄だった。
Lovelockの結論はエネルギー源は原子力しかないというもの。人類は年間20-30億トンの炭素を燃やし、5億トンの食糧を生産している。この食糧を生産するために使用する土地は既に地球の安全許容量を超えている。
宗教はまたわれわれとガイアの関係に関する決まりや手引きを与えてくれない。持続可能な発展のような人間中心主義の概念や人々が神の執事になれると考えるキリスト教の教義は無意識の思い上がりによって損なわれている。
キリスト教徒に必要なのは地球と節度ただしくつきあって行くために守るべき制約を示しそれを達成するための規則も詳細に記した新たな山上の垂訓だ。
ユダヤ教Judaismは日本語の宗教とは範疇が違うように思える。モーゼが著したといわれるモーゼ五書 Tanukahは宗教ではなくて生活規範である。それ故自然に対する哲学はないし言及していない。ルーツを同じくするキリスト教 イスラム教も同じ考えである。これらの宗教に自然崇拝はあり得ない。日本は長い間かかって自然崇拝の神道がありLovelockがいうところの地球を生命体とする考えと一致するところがある。キリスト教が進出する以前のヨーロッパでもケルト民族 ゲルマン民族でも自然崇拝の精神があったに違いないと推測する。キリスト教がローカルの神や信仰をなくしてしまったのだ。人類にとってこれは不幸だ。
私の感想
地球温暖化 排出ガス規制についてのマスコミの報道は枝葉末節ばかり詳しくしていて基本的なことがよく分かりにくい解説が多すぎる。国別排出ガス量は我が国が4.7%(2005年度)に対して米中合計すると40%を超えているという。鳩山首相の大胆な25%削減提案が実行出来たとしても地球全体の1%弱の削減効果に貢献するのみ。地球規模から言えば米国と中国の排出量を抑制する方が人類の危機を救うには手っ取り早いと思う。そうするとやはり化石燃料で発電の代替として原発を新規建設するしか解決策はなさそう。電気自動車やハイブリツド車も電気が無ければ動かない。養老孟司さんが発言されているように、日本がもっとも効率のいいエネルギーの使い方をしているのだから、世界の工業製品の製造は、地球にとっては日本でおこなうのが一番いいのではないか。内閣も経済産業省もこういうところを押さえてエネルギー政策を大々的に発表すれば、原発を建設出来る東芝 日立 三菱重工の株価も上がり日本の未来は約束されたものになるのだが。
追記
オバマ大統領が先日訪中して万里の長城で記念写真を見て奇異に感じた。米中G2 あるいは中美共治なるスローガンに怯えているのではない。米中のセンスを疑うものである。万里の長城こそ環境破壊とエネルギー浪費の最たるものであり長城築城は国土の砂漠化に拍車をかけたに違いない。オバマ大統領は省エネにも熱心なはずだが分かっていない。中国にしても歴代の王朝は万里の長城の外は漢民族の領土でないと認めていたはずなのに、白昼堂々長期間、中国は長城の外に漢族は浸食しているし自国の領土としている。ちょっと調べれば万里の長城は中国の恥なのに。物作りを忘れた米国 金融帝国だった米国、米国への輸出に依存している中国のG2は傲慢な幻想であると思っている。オバマ政権に期待するのは、米中のエネルギー浪費を大幅削減に直ちに着手することだが、ウォール街の掌中にあるオバマに望べくもない。Lovelockの焦燥も理解できるというもの。
- 2009/11/30更新
- 2009/11/30登録
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