DEEE-LITE『WORLD CLIQUE』
このアルバムの影響力は密かに絶大です。当時、芝浦・ゴールドを筆頭に世はハウス・ミュージック全盛だった訳ですが、私にとっては、良くも悪くもこのアルバム以降フロアでハウスを聴くという行為に心地良さよりも、面倒臭さを感じさせ始めた記念すべきアルバムであります。個人的には90年代のリズム偏重型の音楽はここが原点だったようにも思うのです。以降、巷ではフロア向けの音楽が一気に市民権を得て、それがロック以来の非常に大きなうねりとなったやうに思っているんですが、基本的に天邪鬼な私は「へん、何がクラブ系だってぇ!?クソ食らえだぜ!」とある程度の距離を保っていました。ただ、このアルバムだけは絶対に無視できなくて、それぐらい完成度が高く、家やヘッドフォンで聴く音楽としても魅力的だった訳です。確か、テイトウワはこのアルバムでFZ-1を大活用したとかで、それ以降FZ-1大ブームも凄かった。音の1つ1つをまるで蟹を食べるように隅々まで聴き込んで「やっぱり機材よりもアイデア」を痛感したもんでした。しかしこの後のシンセ音源(ってゆーかプレイバック・サンプラー)には必ずハウス・キックなる音色がプリセットされ、サンプラーは見る見る買いやすくなったのです。そういえば世の中に自称DJが増殖したのもこの後ぐらいからだな。ちなみに「4つ打ちキック=ハウス」的に捉えがちですが、ロックと同じで「どんなリズムが...」ってだけではなく、やはりハウスも凄くスピリチュアルな感覚であり、それは例えば当時のNYであったり、ゲイ文化であったり、音楽を身体で感じるクラブ文化であったりだと思うのです。だから今のクラブ(語尾あがり)云々は個人的には全然認めません。勿論、音楽を聴く形態が広がるのは凄く良いことだと思うけど私は遠慮しときます。なんか一時のカラオケ文化と大差ない気がして気後れしちゃうんですよね。そーゆー意味で、私のこのアルバムに対する思いも実はちっともハウスじゃないんですが。1990年作品。
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コメント (6)
最新コメント5件
2002/11/01
Tightenup NHKホールのライブいきましたよ~懐かしいな~
pop★ プーツィーコリンズの新譜にLady Miss Kierが参加してます~
2002/11/09
ひげ先生 YMOもサンプリングしてますもんね。
2002/11/11
オクダケンゴ 空耳の「かばやきやらかいっすねぇ」が印象的。
2003/04/08
sooky オレもこのアルバムは、ハウスではないと思います。どちらかというとサンプリングという手法に目が行きました。だからヒップホップの方がスピリットとしては近いかも、このころのテイトウワと近いモノをSDPのシンコに感じます。
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