身の上話
書店にて、新しい本を探していた時に出会いました。
「身の上話」だけれど、語り手の身の上話ではなく、
語り手の妻の人生のお話です。
なぜ本人ではなく、夫の口から語られるのかは、最後の最後で判明します。
地元の本屋で働く、ごく普通な地味な女性。
ひとつだけ普通でないとすれば、月一で営業に来る、
東京の出版社の社員と不倫をしていることくらい。
しかし、ある出来事をきっかけに、彼女の人生はそれはもう、
波乱万丈な方向へころころころころ転がっていきます。
(あえて不幸とは言いません。。)
この人生の転がりようは、奥田英朗の「最悪」を思い出しました。
休む暇なく一気に読みきりたくなります。
実際、休日一日引きこもる事となりました…
物語の暗さは吉田修一の「悪人」や、以前KWにもした
湊かなえの「告白」あたりとも似た印象を受けました。
両作品とも、今年映画化しますね。
この「身の上話」も映画化しそうだなぁ、と思っていたところ、
数年前に原田泰造主演で映画化していた「ジャンプ」の著者だったのですね。
「ジャンプ」は、映画しか見ていませんが、
この著者は現代に生きる女性の、普段は出てこないような
小さな心の暗さを描くのが上手なのでしょうか。
ちなみに映画化したら宮崎あおいあたりに演じてもらいたい。
と、思ったけど、たぶん表紙の絵が「ただ君を愛してる」の
宮崎あおいの格好を彷彿とさせただけか・・・
実際はもっと透明感のない人でお願いしたいところです。
- 商品名: 身の上話
- 価格: ¥1,680
- 著者: 佐藤正午
- 出版社: 光文社
- 発売日: 2009-07-18
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- 2010/01/21更新
- 2010/01/21登録
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