せかいの はてって どこですか?
井戸の中にカエルが一匹住んでいました。
その井戸もなかなか素敵でしたよ。
深くてひんやりしていて、石にはこけが生えていました。
身体のひんやりしているアオガエルには、ぴったりです。
井戸の底には、冷たい透き通った水がたまっていました。
泳いだり遊んだりするのにも、小さな自分の素敵な姿を見るにもぴったりです!
井戸にはわたぐもが流れている、青空の天井がありました。
夜になると、お月さまが覗き込んで、こけのベットに寝ているこの幸せなカエルに、ウインクしてくれることもありました。
井戸の底に何かあるのかな、なんて飛び込んでくるばかなはえや虫のおかげで、小さなあおがえるには食べ物がどっさりありました。
このカエルは井戸が世界の全部だと思っていました。
ある日井戸の水がすっかり乾いて食べるものがなくなってしまうと、カエルは跳ねる力があるうちに世界の果てを見ておこうと思いました。
そして井戸のてっぺんについてみると、そこには新しい世界が広がっていて・・・。
★井戸の中からカエルが夜空を見上げるシーンが、とても印象的です。
お月さまに照らされた井戸の中には、無数の虫たちが飛び回り、見上げると可憐な花々、そしてお月さま。
二色刷りと多色刷りのページが交互に広がって、素晴らしい世界へ読み手を誘ってくれます。
子供たちもいつかはこのように、まだ見た事のない素敵な世界へと飛び出していくんでしょうね。
私もいつか“桃源郷”に辿り着くことが出来るのかな?
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