がんばらないランニング
好動・石垣島マラソン
すきなすぽーつ・いしがきじままらそん
昨年の9月、僕は一番きらいなスポーツであるランニングを始めた。
きっかけはたわいもないこと。
5月に珍しく1ヶ月くらい体調を崩して、落とした体力を戻そうとしたのが一つ。
その時に仕事とかで迷惑を掛けた人に何か態度で感謝を示そう、と思ったのが一つ。
どうせやるなら一番嫌いなものをやった方が、ちょっとした事で「おぉ、楽しいかも!?」となるかな、と思ったのが一つ。
形から入る僕は、まだ一度も走っていないのにシューズとウェアとサングラスを8月末にはそろえていた。
最初の3回はやはり苦痛でしかなかった僕のランニング。
もうやめようと思っていた、いや決心していた僕の4回目のランニング。
それは突然にやって来た。
「苦しければゆっくり走ればいい、きつければ歩けばいい、しんどければ立ち止まればいい、そうすれば絶対につらくならない!」
こんな簡単なことに気がついた僕は開眼してしまったのである。
「がんばらないランニング」に!!
これ楽しいぞ!!
週3回くらいの僕のrunは、綺麗な景色があったり花が咲いていればすぐに立ち止まる。
立ち止まることをためらわない。
おまけにデジカメを持ち歩くようになって、なお立ち止まる。
気分しだいでコースを変える。
たまには舗装されていない道へ!
道端の雑草を毎回摘んで部屋に飾ったり。
記録なんてまったくこだわらない!
早起きも苦ではなくなり、自分も他人もびっくりするくらいさりげなく生活が豹変してしまっていたのである。
あくまでゆるく「がんばらないランニング」で。
当然のようにマラソンへの出場が情報として僕の中にあちこちから入ってきた。
レースは「がんばらなければならない」のであまり興味は無かったが「石垣島」という響きに負けてしまった。
行ってみたい。泡盛も石垣牛もエメラルドグリーンの海もいい!
日本最南端のマラソン。
うん、やってみようか。
ただし「ハーフマラソン」
21キロなら・・・。
実際僕はこの初レースデビューの時期の設定を間違えてしまったと思っている。
寒冷地(八ヶ岳・標高1350メートル)に住む僕にとって1月下旬に行われるこのレース。
直前は雪と寒さでほとんど地元では練習が出来ないのだ!
実際1月下旬の本番までに2回しか走れなかった。
わざわざ練習のために甲府に行ったり、東京に仕事の時に走ったりして。
不安の極地のまま当日。
1月24日。
そんな僕の弱気な不安を吹き飛ばしてくれたのは・・・。
石垣島の人々の盛大なる応援だった!
ここにいくら書いても足りないほどのエネルギーあふれる応援が力になったのだ。
今思い出してもジーンとしてくる。
おかげでなんとか、完走!
本番まで一度も21キロを練習で走らなかった僕も僕だが、そんなランナーを完走させてしまうほどのエネルギーがここにはあった。
写真はあと1キロの地点。
全身が限界に近いはずなのだが、なかなか表情は満足げだなぁ。
体力はすっからかんのこの時、心はかなり満タンだったんだと思う。
2時間52分。
ちなみにこの大会のハーフマラソンの制限時間は3時間!ギリギリ・・・。
とてもここで公表するべきタイムでは無いのだがまぁいいでしょう。
こんなゆるrunでもここまでは出来るんだということで。
ちょっとしんどかったけど・・・楽しかった。
がんばったけど・・・すごく楽しかったから「がんばらなかった」と言ってもいいのかも。
がんばらなくても、この島の心と気候と景色が僕の背中を3時間も押し続けてくれたから。
こうして初レースは終わった。
笑顔で帰りの飛行機に乗れたのは何より。
その時、時期的にとてもキツイ「石垣島マラソン」なのに「また来たいな」と考えていた自分には少し驚いた。
他のマラソンを全く知らないけど・・・。
ここは最高です。
一番嫌いなスポーツだったランニング。
やってよかったよ。
まったく新しい世界が眼の前に開けたから。
たくさんの人の心に触れられたから。
できっこないと思っていても「踏み出せばかなうもの」なんだね。
なんだか自信がついたかも。
石垣島ありがとう。
(僕のブログでも別の角度で紹介しています。)
- 2010/01/26更新
- 2010/01/26登録
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