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ナカガミケンジ『ミサキ』

中上健次『岬』

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戦後生まれ初めての芥川受賞作家となった、
中上健次さんの芥川賞受賞作となる『岬』をはじめとする
初期の短編4作からなる1冊です。

視点となる登場人部が突然に入れ替わり、
対象も「兄」「姉」「母」「女」「男」といった感じで
漠と表現され続けるため、注意深く読まないと話の筋が混乱します。
でも、ダイナミックに変化する文体に振り回されるこの感じ、
嫌いじゃない私は多少Mッ気のある読者なのでしょうか。

それにしても、
荒っぽくも繊細で、
生と死の境が曖昧にしか実感できなくて生きづらい感じ。
彼にしか表現できない不思議な世界です。

表面だけ受け取ると、
暴力や姦淫が跋扈するこの世界、
当たり前だけど駄目だよなぁ・・・。

本当に素晴らしいのだけれど、
人にはなかなか薦められない悩ましい作家さんです。

中上健次『岬』

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投稿者:
イシナ
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  • 著者: 中上 健次
  • 出版社: 文藝春秋
  • 発売日: 1978-01
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  • 2010/02/01更新
  • 2010/02/01登録
  • 2076クリック

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